瀬戸市のハワイを目指して、4月から順次定植してきたパパイヤ「ハワイオウロ」ですが、現在のところ47本すべて(+弱っていた1本を畑の傍に植えたものも含めて48本)が、1本も枯れることなく元気に育っています。


パパイヤというと旺盛な生育をイメージしていましたが、今の成長はまだやや緩やかに感じられます。  
ただし、現在も最低気温が10℃程度まで下がる日があり、ストレスがかかっていることを考えると、枯れたり弱ったりせずに育っているだけでも順調と言えるはずです。




高さは、大きな物で、膝くらいの高さまで成長しました。

茎の太さは例えるのが難しいですが、植え付け時は鉛筆より少し太い程度だった物が、鉛筆3本を束ねたくらいの太さになりました。


成長に伴い、葉も徐々に大きくなり、切れ込みも深くなってきました。同じ株でも、1枚1枚の葉の形が少しずつ異なっており、観察していてとても面白いです。






パパイヤの葉がこのような独特の形状をしている理由については、諸説ありますが、「強風に弱い性質のため風を受け流す構造になっていること」、そして「下葉にも効率よく日光が届くようにするため」といった点が有力なようです。


熱帯の植物には、似たような形状の葉を持つ植物がよくあります。ハリケーンに見舞われるなど、強風が多い環境で生育するため、受け流せるように進化したのでしょうか?


そして、かっこいい葉だけでは無く、どんどん太くなっていく幹もパパイヤ栽培の注目ポイントです。




樹木は年々幹が太くなりますが、こんなにも短いスパンで急激に太くなっていく植物は他にはなかなかありません。

一般にパパイヤの耐寒性は10℃前後とされ、当園でも販売時には「10℃を下回る場合は防寒対策を!」とご案内しています。
しかし、初期に定植した個体の中には、ビニール1枚の簡易防寒だけで、5℃はおろか3℃を切るような寒さにも耐え、今では後半に植えた株よりも茎が太く、大きく育っています。

これからは気温が上昇していく一方なので、今後はさらに成長が加速していくと期待しています。なんとか7月中には開花し、9月中に初収穫を迎えられると嬉しいのですが・・・さて、どうなるでしょうか?