人生で初めて育てたラズベリーはトゥラミーンという、一般的な市場には出回らない品種です。
入手経路がほぼヤフオクしかなく、最近は偽物が出回っているという物騒な情報もあります。
(当園で栽培しているトゥラミーンは、これが偽物なら日本に本物が無いと言えるくらい信頼できる方から購入した物になります)
そういう希少品種を育てるのは、一般的な品種を一通り栽培して、満足できなくなってからというのが普通なのでしょうが、いきなり希少種から入ってしまったため、比較対象が無く、実際に収穫して食べましたが、これが他のラズベリーと比べて果たしてどれくらい美味しいのか?が全く検討も付きません。
初めて食べた寿司が回転寿司とかスーパーの寿司では無く、高級店だった人のように有り難みも味の違いもわからない状況になってしまいました。
かなり美味しいのは間違いないのですが、自分の中にラズベリーの物差しがありません。
しかし、輸入物の冷凍されていたような物しか食べた記憶が無いので、それらと比べたら天と地くらい違う味なのは言うまでもありません。
他のラズベリーも食べてみたい気はしますが、1品種でかなり満足してしまった事もあり、未だにラズベリーはトゥラミーンしか持っていません。
基本的に、品種マニア思考があって、コレクター思考もあるタイプなので、色々な品種を集めがちなのですが、生まれて初めて1品種食べて、これがゴールで良いと思えた果樹がラズベリー・トゥラミーンなのかも知れません。
もちろん、他に気になる品種が高いという事もあります。
ファンタジーレッドという品種が気になっていますが、苗1株1万円を超えていて、手が出せません。
他には、安く買えて、評判の良いグレンアンプルあたりをトゥラミーンの比較対象として、持っておいても良いかな?と思うくらいです。
さて、そのトゥラミーンですが、かなり茎が伸びたので、タイプがで折れる前に短く切っておきました。
捨ててしまうのはもったいないですし、登録品種でもパテント品種でもないので、増殖する事に制限はありません。
これは、台風前日でできる事も無く、ゴロゴロするくらいなら挿しておくかくらいの気持ちで挿し木に挑戦です。
イチジクは90%以上、ブルーベリーは80%以上、挿し木を成功させられるようになりましたが、ラズベリーは未知です。
聞いた話では、上手く行っても半分くらいの成功率との事なので、自信は無いですが、やれるだけやってみます。
方法は、他の果樹と同じです。
10cmくらいに切り分けて、1番上以外の葉を全て落とします。
1番上の葉も3枚あるうちの1枚を落としました。
1番上の葉を残すのは、葉が蒸散する際に水が上がるため、葉を完全に落とすより吸水効率がよくなるためです。
逆に、葉を減らす理由は、蒸散量を減らして、水分不足になる事を予防するためです。
まとめると、葉を残し過ぎると、吸水→蒸散のサイクルが早くなり過ぎて水切れになる。
葉を減らし過ぎると、水が穂木の上まで上がりづらくなる。
そんな感じです。
下部をくさび形に切って道管を剥き出しにする事で根が無くても水が上がるようになります。
こんな感じで50本くらい、挿し木しました。
上手くいけば、年内くらいに発根と見ていますが、どうなるでしょうか?
少し前に試しに数本だけ挿し木をした、トゥラミーンがあります。
一応、新梢が出てきているので、順調なのではないでしょうか?
芽が伸びると、発根を促すホルモン・オーキシンが分泌されるので、これから発根が始まっていくと思います。
苗木が何本できるか?楽しみです。
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