ブルーベリーの開花が始まってから2週間くらいが経ちます。

品種毎に統計を取っているのですが、開花始めから満開までに約2週間掛かるようで、ようやく満開と呼べる状態になってきた品種がぽつりぽつりと出てきました。


写真はピンクレモネードです。


花の中の様子ですが、無数にある茶色の物が雄蕊で花粉を出します。

そして中央に1つある雌蕊に花粉が付く事で受精し、果実ができます。


受粉に成功すると花弁と雄蕊は落ちて、赤丸で囲った部分が果実になります。


そんな中で、今年も問題が発生しています。

それはミツバチが来ない問題です。


桜が散れば。と思っていましたが、桜が散ってもミツバチはほとんど来ていません。

ミツバチは頭の良い昆虫なので、美味しい蜜の出る植物を優先しますし、良い餌場を見つけると仲間を誘導します。

ブルーベリーハチミツもカナダ産で高級な物が出ています。ほんのりと爽やかな酸味があり美味しいハチミツと言われているので、ブルーベリーの花の優先順位が低いはずもないのですが、もっと美味しい蜜があり、そこに集まっているのでしょう。


そこで、今回は4月上旬現在のミシュランならぬミツュラン5つ星の花を探してみます。


まず、カラタチの花が満開です。

柑橘系ですが、かなり丈夫な為、みかん、オレンジ、レモン、そしてフィンガーライムなどの接ぎ木で台木として使われる植物です。

 

この花にはミツバチが数匹程度、そしてクマバチがたくさん来ていました。

クマバチの本領発揮はフジの花が咲いてからだと思っていたので少し驚きました。


ミツバチは時間によっていたり、いなかったりなので5つ星まではいきませんが、3つ星認定はできると思います。

カラタチは毎年訳がわからないくらい沢山の果実がなります。食用にはなりませんが、将来の接ぎ木台木用に種から育てています。


そして、ボケです。

とても綺麗で、個人的に春の好きな花ランキング1位にしたいです。

この写真を撮ってから2週間経ちますがまだ咲き誇っています。

ボケには時々ミツバチが来ている程度です。それでも、ブルーベリーよりはミツバチの目に止まっているようなので、ミツュラン2つ星認定です。


雑草にも侮れない植物があります。

タンポポです。

タンポポが固まって咲いている場所に近寄ると、必ずと言って良い程ミツバチが来ています。

ブルーベリー圃場の端から2,3mの場所にあるタンポポはミツバチを呼ぶために刈らずに残しておいたのですが、タンポポに夢中でブルーベリーには来てくれませんでした。

ミツバチは撮影しようと近寄ると、逃げてしまう事が多いのですが、タンポポに顔を突っ込んでいる時だけは逃げません。それだけ、タンポポが好きなのでしょう。

また、タンポポには、クマバチやマルハナバチなどはまず来ていない気がします。

タンポポで地面が埋め尽くされ、黄色い絨毯のような場所でも、群れは見かけず、タンポポ好き?のミツバチが1,2匹いる程度です。

万人受けはしなくても、コアなファンがいるタンポポはミツュラン4つ星認定です。


そして、最後に菜の花です。



ミツバチの群れが来ている花を見つけました!

しかも、足には巨大な花粉団子が付いています。

この花粉だんご身体にも良いらしく健康食品としても売られていました。

ここは、ブルーベリー圃場から50mほど離れている場所ですが、これだけ夢中になる花があると厳しいです。

堂々の5つ星認定です!


最後に、ブルーベリーにミツバチは来ていませんが、マルハナバチが毎日夕方になると短時間だけ来てくれています。

Twitterやインスタで、クマバチと表記してしまいましたが、マルハナバチでした。

ブルーベリーの花を訪れて受粉してくれる貴重な存在です。

帰る時はかなり高い所を山の方に向かって飛んでいくので、かなり遠くから来てくれているのでしょう。


菜の花は、もうすぐ開花が終わりますし、カラタチも散りはじめています。

ミツバチがブルーベリーに集い始める日も近いかもしれません。


当園のブルーベリーの花がミツュラン5つ星の花になれるよう応援宜しくお願いします!