11月から3月まで毎月イチジクの挿し木をして、室内で管理をしてきました。

カップに複数本挿した事もあり、特に1月までに挿し木をした分で水分の取り合いが日に日に激しくなっていました。

また、根が絡まる懸念もあったため、1日も早く鉢に上げたい。でも、気温がまだ低いと葛藤していました。

(鉢上げ後は屋外管理になるため)


ようやく暖かくなってきたので、1月までに挿し木をしたイチジクの鉢上げをする事にしました。

2月、3月挿し木分は発根未確認の物がまだまだ多いので後日鉢上げをします。


これが、11月から1月までに挿し木をしたイチジクの苗です。

11月、12月に挿し木をしたものは特に大きくなっています。

挿し木には肥料を入れないため、ここまで無肥料ですが、枝に蓄えられた養分だけでここまで大きな葉が出ました。


さて、さっそく作業です。

土などの資材は写真を撮り忘れてしまいましたが、普段とあまり変わりません。

市販の培養土に、軽石の小粒を混ぜ、元肥としてマグァンプKを入れています。

通常、挿し木1年生苗は9cmや10.5cm程度のポットに植えるのですが、イチジクの根の成長を考えると、それでは夏までに根が一杯になってしまうと思ったので15cmポットを使用しました。


まずはカップから抜く作業ですが、挿し木の鉢上げで重要なのはここくらいです。

苗を引っ張ると、根が簡単に切れてしまうため、カップやポットを斜めに傾けながら揉み解していきます。


この時に全ての土を落とさずにある程度根の周りに残した方が、植物にかかる負担は小さくなります。

(挿し木時と全く違う土に植えるため、根の周りだけでも挿し木時の土が付いていた方が馴染みも良くなります)


今回は、土がほとんど落ちてしまいました。



しかし、懸念していた根の絡まりは全くありませんでした。

それは喜ばしい事と思いきや、根同士がぶつかる前に、成長を止めたようにも感じるため複雑です。

そのためか、予想以上に根が短かったので、余裕があれば1カップにつき1本の挿し木がベストだと改めて感じました。


今回45本のイチジクを鉢上げしました。

11月から1月までに挿し木をしたものは、成功率100%でした。

挿し木をした本数がそれほど多くないと言ったらそこまでですが、成功率100%はブルーベリーでは無理ですし、イチジクだからこそですね。


大変なのはここからで、日中の温度差が小さく、植物に優しい植物用LEDの光を浴びていた室内から、朝晩冷え込み、午前中だけとは言え直射日光の降り注ぐ屋外での管理になります。

万全を期すのであれば、数日は遮光ネットで光量を落とすのがベストですが、なんとかなる事を信じて午前中だけ直射日光に当てます。

10日ほど慣らした後に1日中日の当たる場所へ移動させます。


今回鉢上げできたものも、まだできていない2,3月に挿し木をしたものも順調に来ていて嬉しい限りです。

イチジクは趣味での栽培なので、本業も更に頑張っていきたいと思います。