ホワイトクローバーという植物があります。
四つ葉を見つけたら嬉しいあれです。
実家のイチジクや木苺、ヘーゼルナッツなどの鉢が置いてある周りにもたくさん生えています。
父が10年以上前に蒔いた種から発芽したものの子孫たちで、祖父母には雑草扱いされていた時期があります。祖父母VSホワイトクローバーで長年に渡って戦闘し、かなり数は減らされましたが、それでも逞しく生き残っています。
ホワイトクローバーを生やす事に何のメリットがあるか?という事ですが、芝のように緑の絨毯にする事ができます。
芝と同様に踏まれても枯れる事は無く、人通りの多い場所でも育ちます。
そして、クローバーに覆われた下は光が遮られる為、雑草の種子が発芽しにくくなります。アレロパシーという他の植物の成長を阻害する力もあるようです。
アレロパシーについてはかなり前に書きましたので、興味のある方は見てください。
ホワイトクローバーが生き残った箇所と、駆逐された箇所で雑草など他の植物の生育具合を比べてみましたので写真を貼ります。
距離にして数mしか離れていませんが、雑草の生え方は全然違います。
まずこちらがホワイトクローバーが広がっていないエリアです。
タンポポなどがたくさん生えています。夏になると草刈りが大変な事が想像できます。
そして、こちらがホワイトクローバーの広がったエリアです。
ホワイトクローバーが生えてる場所、生えていない場所でそれぞれ2枚目に載せた写真は数10cmしか離れておらず、ホワイトクローバーが絨毯を形成した部分からはほとんど雑草が生えない、逆にホワイトクローバーが広がりきれなかった場所には容赦なく雑草が生えるという事が一目でわかります。
更にクローバーの良さとしては、マメ科植物なので空気中から取り入れた窒素を、根に共生した根粒菌が固定し、根から吸える窒素肥料としてくれるので荒れた大地も豊かな土地にしてくれます。
使っていない畑でクローバーを育て、また、使い始める際には土に漉き込んでしまう事で、何もしないより遥かに肥えた土で次の作物を栽培する事ができます。
更に更に、花が咲くとミツバチが集まる蜜源植物としても使う事ができます。
クローバーハチミツは世界的に生産量の多いハチミツです。
植える事で地域のミツバチにも還元する事ができます
そして何より景観が良いです。
最近は芝以外にクリーピングタイムやダイカンドラなど素晴らしいグランドカバーもありますが、雑草対策や荒れた地面を露出しない為に何か植物を植えたい方がいましたら、ホワイトクローバーはいかがでしょうか?
良い事ばかり書きましたが、クローバーには若干の高さがあるので、下に虫が隠れるという意見は一理あると思います。
これがある事で虫が大繁殖するまでは行かないと思いますが、1つ懸念事項として挙げておきます。
それでも、クローバーが生えている箇所は草刈りも楽ですし、助けられている感が強いです。
オススメのグランドカバーとして、ホワイトクローバーの紹介でした。