ブルーベリーの芽には花が咲き果実になる花芽と、枝や葉になる葉芽に別れます。

花芽は前年の晩夏の限られた期間に作られ、それ以外の芽は全て葉芽になります。


赤い枝の途中にあるコゲ茶色〜黒のトゲのようにも毛が集まったようにも見える尖った物が葉芽です。


黒くみずみずしさも全くないため枯れている芽にも見えますが、正常な状態です。


そして、一方の花芽は主に枝の先端付近に付いている丸い球状の芽です。


色は桃色〜濃い赤で、休眠中でもはっきりと生きている事がわかる芽です。


これくらいの時期なら見間違える事はないのですが、地域によっては、芽がすでに動き出しているかも知れません。

葉芽は動き出すと、花芽の姿に近付いていきます。

栽培を始めたばかりの頃は動き出した葉芽と花芽の区別が出来ず結構手こずりました。


例えば、この芽は花芽でしょうか?葉芽でしょうか?

正解は動き出した葉芽です。

芽の付け根あたりが黒いのですが、それが元々の芽の皮で、皮を突き破って先端が尖った球状の芽が姿を現します。


これらも皮から姿を覗かせている葉芽です。

1番上はまだ動き出していないようです。しかし、今年は動き出しが早い気がします。ここ数日日中暖かいからでしょうか?

一方動き出した花芽はこのような状態になります。

皮が横方法に広がるようにめくれます。

その後、中から小さな球状の蕾が8個前後出てきます。

今の段階で皮をめくって粒々の蕾が見えたらそれは確実に花芽です。


いくつか花芽と葉芽を載せましたが、どうしても動き出した葉芽が花芽に見えてしまうのは仕方ないと思います。

このように1本の木の中で芽の形状を比較してみる事が結局は確実だと思います。

花芽は丸くゴワゴワしています。葉芽は花芽と比べてかなり細く、先が尖っています。

葉芽でも丸みを帯びて色が花芽っぽく見える事もありますが、同じ木の中で比較したら明らかに細く、小さく、尖っているので一目瞭然です。


若い木などで成長を優先する際、花芽は全て取り除きましょう。とよく言われますが、花が咲いてから取り除いても、果実を着ける事に比べたら木の負担もかなり小さいので、分からない場合は花確認後除去を推奨します。


そして、この時期に剪定する方に少しだけ楽しめる方法を1つ書いておきます。

花芽が付いた枝を切り落とした場合、捨ててしまっても良いのですが、数本をまとめて水を入れた花瓶に挿して部屋に置いておきます。

すると、部屋の暖かさでスズランのような花が咲き、鑑賞して楽しむ事ができます。

管理は時々水を変えるだけで、しばらく楽しむ事ができますよ。