キクラゲだけではなくキノコは小さな菌の集合体です。菌が集まってキノコの形を成しているので、いきなりキクラゲの形で出てくるわけではありません。

成長を半年以上見てきたのでまとめてみます。


栽培スタートです。

所々に茶色の丸がありますが、これはキクラゲの菌がついたコルクで種駒と言います。

種駒についた菌が原木の中の栄誉や水分をもらいながら増殖し広がっていきます。


原木の中である程度菌が広がると、原木の表面に白いカビのような菌が発生します。

これがキクラゲの菌糸で、この菌糸が集まりそして大きくなる事でキノコの形を成していきます。


そしてこの菌糸がたくさん集まって成長すると子実体原基というゼリー状のプルプルした物が出来上がります。

キクラゲの子実体原基は腎臓状と聞いていて、どんな形なのか?と疑問でしたが、実際に見ると一目で納得です。

触るとゼリーのようで、見た目は光で照らすとよく分かりますが原木と同化しているのでぱっと見目立ちません。

数日前まで、菌糸の白い粉が目立った部分が地味な黒いゼリー状の物になるのは初めて見ると結構な驚きです。


そしてこの黒いゼリー状の子実体原基が小さなキクラゲに変わります。ここまで来てようやくキノコらしくなります。

なお、このキノコの姿は繁殖に胞子を飛ばす装置で、あくまでもキノコの本体は原木の中にいる菌だそうです。

ちなみにこのサイズから一般的なキクラゲのサイズになるのは30℃程度の季節で1ヶ月ほど、今の時期だとそれ以上かかります。


1回目はこのサイズで収穫しました。

アラゲキクラゲという品種の通り外側には白い毛が生えています。(食べる時は全く気になりません)


自家製キクラゲ1年目としてはまずまず上手く行きました。来年はもっと収穫できると思うので楽しみに頑張って栽培したいと思います。