昨日の続きになります。

昨日は、枯れてしまったブルーベリーとその原因を考えました。その記事で最後に載せた弱ったブルーベリー3株が不調な理由は根にあるだろうと思ったので抜いて確認してみました。


まずはこちらの、ハーブハイブッシュ系のノースブルーです。

グラグラしているので、抜く前から嫌な予感がしました。


見てください!この少ない根っこ。

本当にスカスカで数を数えられそうなくらいしか根がありません。しかも短いですし、今年伸びたような若い綺麗な根が見当たりません。


原因はすぐに判明しました。コガネムシの幼虫による食害です。

上の写真で分かるようにご丁寧に今年伸びた柔らかい根だけを選んで綺麗に食べて行きました。


虫嫌いな方に配慮して写真は載せませんが、コガネムシの幼虫はなんと18匹も入っていました。

鉢土の上半分に15匹、下半分には3匹と、やはり生活圏は根の周りに集中しているようです。

鉢植えの植物1株を枯らすには、コガネムシの幼虫が3匹いれば充分と聞いた事があるのですが、その6倍も入っていました。


まだ、幹は生きていたので、余分な枝をカットして、今はバケツに入れた水を吸水させています。


前回のミミズが入った汚泥状の土とは違い、この株に使っていた土はかなりフカフカでした。

なんなら、植え付け時より更にフカフカになっていました。有機肥料を使って来たので、微生物がよく働いているのでしょう。その効果が確認できたのは思わぬ収穫でした。コガネムシの幼虫たちも嘸かし気持ち良かった事でしょう。


そして、もう1株ネルソンです。


こちらは葉が赤くなり、落葉しているため根の不具合を疑いました。ノースブルーよりは酷くないので、コガネムシの幼虫が少しずつ出てきて根を齧られ始めているのではないかと予想を立てました。

予想外な根鉢が出てきて驚きました。

鉢内パンパンに根が張っていました。鉢から抜くのも一苦労レベルでした。コガネムシでもミミズでも無いようです。

これは、根が伸び過ぎて、吸水速度が上がったため、潅水が追いついてなかった事が原因と見ました。


7号鉢から一気に10号鉢に鉢上げをしました。

せっかくなので、ノースブルーに使っていたふかふかになった培養土(コガネムシ幼虫除去済み)を再利用して植え付けました。

1年弱前ひょろひょろな2年生苗だった頃はとてもじゃ無いけど10号鉢は似合わないし、7号鉢でさえ大き過ぎるというサイズでしたが、1年でなんとかギリギリ10号鉢に植えても良いかな?と思えるところまで成長していました。


枯れた枝を取り除き、暫くは無肥料、半日陰で療養させます。

シエラもネルソンほどでは無いですが、根詰まりが原因だったようです。こちらは鉢の在庫が無いので、7号鉢で頑張ってもらい、潅水を増やす対応をしたいと考えています。


根に異常がある時は地上部に異常を出して、訴えかけてきますが、原因が根腐れなのか、汚泥化なのか、コガネムシなのかは抜いてみないと分かりません。

更に、今回根詰まりでもこのような状態になると分かったのは良い勉強でした。

このネルソンは梅雨頃から葉が赤くなり始めていたので、「いくら何でも暑さに弱過ぎやしないか?」と思っていたのですが、その頃から根が詰まりかけて苦しんでいたのでしょう。


まだまだ気付く力が足りません。頑張ります。