先日からノーザンハイブッシュ系ボーナスの1株が不調である事を何度か書きました。
ボーナス以外にはネルソンやコビルの一部がやや調子を落としているかな?とかなり注意深く見守ってきたのですが、2日前までは確実に何も起きていなかったスパルタンとノースランドが突如瀕死に陥っていました。
まずはノースランドからです。
一部緑の葉もありますが、例外なくカリカリに干からびています。
調子の良い別のノースランドはこんな感じです。
ここに並んでいたので遠くからでも一目で異変がわかりました。
2日前に見た時は確実に葉には張りがあり元気だったのに、水が行き渡っていないカリカリ状態になってしまいました。
水切れを疑ったのですが、鉢はずっしりと重く十分に水を含んでいます。
この場合、水を吸えないなんらかの理由があるはずです。一度掘り上げて確認します。
コガネムシの幼虫など、根を食害する害虫も見受けられませんでした。
スパルタンはあまり写真を撮っていませんが、カリカリになった葉は簡単に落ちてしまいました。
ノースランドとスパルタンの症状は概ね同じです。
水切れ以外で考えられる理由は、曇天続きから一転急に日差しが降り注ぐ猛暑になったため、枝葉が焼けてしまったためとまずは考えました。
しかし、500株ある内の2株だけがこのような症状を起こすのか?と考えると疑問に思います。
もう一つ考えたのは、肥料濃度が濃かったため、脱水症状を起こしたためです。
肥料は6月に固形の肥料を追肥として与えました。
目盛り付きのスプーンを使い20gずつ与えましたが、人間がやる事なので、この2株だけ多かった可能性はあり得ます。
20gが30gになる程度なら大きな害は起きないとは思いますが、もしかしたら20gを2回与えてしまったのかも知れません。肥料やりなど単純な作業は他事を考えながらやりがちなのは反省点です。
肥料を与え過ぎて植物が枯れる事を肥料焼けと言いますが、肥料焼けがどのように起こるかです。
浸透圧の関係で起こるのですが、水はイオン濃度が薄い方から濃い方に流れます。
通常根の中には、カリウムイオンなどがたっぷりあるので、土から根に水が流れます。
しかし、土中の肥料分が多くなり過ぎて、根より土のイオン濃度が濃くなると、植物体内にある水が根から外に出るように流れてしまいます。
また、水を吸う事もできなくなるので、そのまま枯れてしまいます。
今回の事例では、雨が続いたので、溶け出した肥料分は鉢外に流れ出ると考えたので肥料焼けの可能性は低いと最初は思いました。
しかし、与え過ぎた肥料が連日の雨で一気に溶け出し、水が吸えない状況の中猛暑が来て水切れを起こしたと考えると辻褄が合います。
対応として、溶け残った肥料を取り除きました。
そして、根鉢を崩さない程度に土を落とし、底や隙間には肥料分の無い新しい土を入れました。
そして、シワシワになっていた枝をカットしました。
新しい芽はあるので、あとは生命力に賭けたいと思います。
回復できるかどうかは50:50くらいでしょうか。
ブルーベリーは丈夫な植物ですが、突然死する植物でもあるので神経を使います。
今回の経験は、良い経験と捉えて、再発が無いように肥料の与え方など注意していきたいと思います。
特にノーザンハイブッシュの古くからある品種は繊細なものが多い気がします。今回不調になった2品種も暖地向けでは無いですし、エリザベス、ボーナス、シエラ、コビルあたりも頑丈なイメージはありません。
暗い話で終わるのも良くないので、フルーツほおずきの現状です。
3品種中果実を付けているのは矮性種のキャンディゴールドだけですが、かなり順調に花や果実を付けてくれています。
袋の上から中の果実を触ってみましたが、まだビー玉くらいのサイズです。
ミニトマトくらいまでは大きくなるはずなので、収穫まではまだまだかかりそうですが楽しみです。