ブルーベリーを出荷する事になれば、当然収穫のスピードが命ですし、完熟した物だけを正確に速く収穫していく練習が必要だと思い挑戦してみました。


1時間にどれだけ収穫できるかの目安を調べてみました。

普通の人・・・2〜3㎏

慣れた人・・・4〜5㎏

という記載がありました。

まだ1時間採り続けるのは初めてなので、まずは3㎏+完熟果9割以上を目指して挑戦です。


タイマーをセットしていざスタートです。

雨がとても心配な空でしたが、気にせずスタートしました。
圃場のブルーベリーはまだ数が採れないので、実家の15年生くらいのサザンハイブッシュ系ダップリンとオニールがちょうど完熟期だったので、その2株から収穫していきます。

特に管理せず放置されているのですが、毎年たくさんの果実を実らせています。
下にはドクダミが蔓延り、肥料は数年無し、剪定や花芽調整、摘果もしていないような管理状況ですが、頑張って果実をつけてくれています。
主軸枝も更新したいですし、流石に今年は剪定を実施するつもりです。

ダップリンもオニールも果実全体が青黒い色になっているものはとても甘くて美味しいですが、少しでも赤みが残っているものを食べると酸味がキツいです。
品種によっては酸味強めで美味しい物もありますが、未熟の酸味はそれとは全く別物で美味しくないです。

収穫がスタートし、完熟だけを見極めて摘んでいきます。結構なペースでなかなか快調と思いましたが、スタートから10分予想外の事態に見舞われます。

なんと、、完熟した果実をほぼ採り尽くしてしまい、木を全体的に探してようやく数粒完熟果を見つけられる状況になってしまいました。

写真ではこんな感じです。
結構熟しているようにも見えますが、どれも果柄側は赤みが残っており、食べると酸っぱいです。
まず、完熟果9割を目標にしているのでそのような少しでも赤みがある果実は絶対に採れません。

そして、15分経過時にはほぼ採る果実が無くなってしまい目はフル回転しているものの手が止まりました。

20分経過時には完全に収穫できる果実が無くなってしまったのであえなく終了としました。
 
収穫した果実はこんな感じです。
うーん。完熟果の見極めがめちゃくちゃ甘いですね。
一目で赤みがかった果実が目に飛び込んできます。

室内で完熟果と未熟果を仕分けました。少しでも赤みがかっているものはアウトです。
完熟果が9割を超えれば合格です。

完熟果

未熟果
 
全体の収穫量 310g 
うち未熟果 82g

完熟果率 73.5%
収穫量1時間換算 930g

・・・どちらも目標からかけ離れた悲惨な成績となりました。今完熟した木が2本しか無く、3日前に完熟していた物は全て収穫していた中でこのようなチャレンジをした事がまず無謀だったようです。
それを差し引いても、完熟を見つける力、収穫するスピードともに全く無いという事がわかりました。
果柄側を見ないと完熟かどうか分からないので、表面側からでも見極められる技術を習得したいです。

この夏は実家の木を使って練習を兼ねて収穫しまくります。
シーズン終了時には、1時間に5kg収穫、完熟果率95%を目指していきます。
完熟果が無くなり、手が止まった事を差し引いても1時間換算930gしか採れなかったところから5kgへの挑戦はなかなか厳しいと思いますが、頑張っていきます。
それ以上に、長時間収穫し続ける集中力も大事だと思うので、次回は1時間採り続けられるくらい果実が溜まってから挑戦したいですね。

P.S. 完熟果判定した果実はめちゃくちゃ甘くて、食べ始めたら止まらなくなってしまいました。
逆に少しでも赤みがあるものはやっぱり酸っぱく、ブルーベリーは収穫後にそれ以上甘くなる事はないようなので、商品価値はかなり落ちると感じました。

そして雨は結局降る事は無く。最近降りそうで降らない日がとても多いです。