日本曹洞宗の開祖の道元(ドウゲンと読みます)

という人がいます。

その人が弟子と話をした話をご紹介します。


人間というのは、誰もが生まれたときに仏性)=「良い心をもっているそうです。


そこで弟子が次のような質問をしました。


弟子:「人間というのは、誰もが良い心を持っているのに、成功している人と成功していない人がいるのは何ででしょうか?」

道元:「自分でもう一度考えなさい」


そこで弟子は、一生懸命考えたけど分からなかったので、再度道元に聞きました


「道元」:『成功する人と成功しない人の差は、

「成功する人は努力をする人」

「成功しない人は努力をしない人」

と教わったそうです。

弟子は、「そうか★」と喜び勇んで帰ったものの、

「人間は誰もが良い心を持っているのなら、皆努力をするはずなのに、それでも努力する人と努力しない人がいるのは何故なんだろう?」

とまた疑問に思いました。

そこで道元にそのことを伺いました。


すると道元はこう答えました。

「努力をする人は、志がある人」

「努力しない人は、志がない人」

だと答えられました。

「そうか★」と弟子は、また自宅に帰りました。


でもまたある疑問が沸きました。

人間はみんな「良い心」をもっているのならば、それなりに志を持っているはずなのに、志を持てる人ともてない人が出るのは何故だろう

と思いました。

そこで道元に再び聞きました

道元はこう答えました。


「志がある人は人生のはかなさを知っている人、志がない人は人生のはかなさを知らない人である

と答えました。


皆さん、気付きましたか?

私もそうですが、私達はどこかで命は永遠に続くような感覚になります。

「こういう風に過ごせばいいや」と「時」を無造作に過ごしがちです。

でも当たり前ですけど、人間は必ずこの世からいなくなるんです。


「時は命の雫なり」

胸に刻んでおきたいものです


今、この与えられた命を、この大事な「時」の中で

どう使いますか?