那覇マラソンに参加してきました。
東京からの初遠征マラソンです。

1・結果

まずは、結果から。

3時間50分51秒(グロス・号砲スタート)
(3時間48分52秒・ネットタイム)

順位は「914位」でした。

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総参加者26679人中の914位ですから、
ざっくりトップ3.5%と言うことになります。


完走率は68.69%だったとのことです。

上位1000名は沖縄タイムスの翌日朝刊に掲載されました。
勝手にエリートランナー扱いだと思うことにします(笑)



新聞に名前が載るのって生まれて初めてじゃないかな。
ありがとう!

結果についての振り返りはのちほど書きます。

2・前日受付と過ごし方

せっかくの沖縄旅行ですし、金曜日の午後に現地入り、その日は沖縄そばや豆腐チャンプルー食べてリラックスしました。

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翌日の土曜日の昼は、沖縄しかないチェーン「A&Wバーガー」で高級ハンバーガー。

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その後、会場である奥武山公園へ受付しに行きました。

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↑ここが、スタート位置?
既に、会場の準備も整っているようです。

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↑エリートランナーの聖地、Aブロック



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↑受付に行きます。

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↑高校生たちがボランティアでランナーを迎えてくれます。
爽やかな高校生達。丸一日拘束を半ば無理やり参加させられているだろうに、たいへんありがたいです。

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↑ちょうど、開会式が挙行されていました。
こういう時の市長や関係者の挨拶ほどげんなりするものはないですね(笑)

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↑マスコットと記念撮影。

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↑さすが大きな大会です。
各スポンサーさんが物販していました。
衣類・シャツ、そして、パワーバーも売っていました。
東京から持参して来ていましたが、ここで買う方が荷物にならなくて済んでいたな~と。

パワーバーはすごい売れ方していましたね。
経済効果があって何よりです。

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↑ゴールへ向かうトラックは閉鎖されていました。
明日、42キロ走りきった後にここに向かうのです。

受付後は、奥武山公園で、軽くトレーニングをしました。

2キロほどジョグした後、インターバル走500mを5本ほど。
二日体を走っていないので、疲労が抜けた気がしました。

その後は、宿に帰る途中に早めの夕食のかつ丼(笑)
前日の食事としてはいいのか悪いのか・・

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途中明日の朝食を買い、
宿に戻った後は、
スペシャルドリンクの準備をしました。

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那覇マラソンでは、走力に関係なくだれでもスペシャルドリンクを預けることができます。
利用するのは初めてで、取りやすいように乃木坂ちゃんメンバーを旗にしてみました(笑)
一実ちゃん、まっつん、西野、若月です。

8か所の給水地のうち、主に後半の
・17.2km地点
・24.6km地点
・29.4km地点
・34.9km地点
この4カ所に預けることにしました。
全部で取れる自信がないため、多めに用意です。

SDの内容ですが、ネットで見た川内選手のレシピと同一です。
・水1000cc
・塩 2グラム
・はちみつ 70g
・レモン汁 30g
・オレンジジュース 100cc

入手が難しそうな「塩・はちみつ・レモン汁」を自宅で小瓶で調合し持参しました。
現地で水とオレンジジュースを購入しました。

翌朝は、6時前に起床し、現地7時着を目指したうえで、23時頃に就寝しました。

とろこで、明日は雨と言う予報だが大丈夫かしら…

おやすみ・・・

3・当日朝

6時少し前に起床、コーヒーとプロテイン・デキストリンを飲み、6時半ごろに宿を出発。
すこしぱらぱらと雨が降ってきていましたが、降ったりやんだり。
南国特有の降り方で、空は暗くはなかったです。
会場までは徒歩20分で、7時着。

スペシャルドリンクの受け付けで10分ほど並びました。

まず、おにぎり3個を食べました。
シークワサージュースも飲みました。
会場場人が多く、軽めのジョグも難しく、もっぱらストレッチばかりを入念に。
気温が暖かいため、スタートまでに体が冷える心配が要らないのは気が楽ですね。

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↑頑張るぞ!

8時20分までに指定ブロックへ。

スタートは9時。
40分間ほど開会セレモニーで待たされます。
この間が一番無駄ですよね。

挨拶とか、スターターの話とかはどおでもいいです。
主役はランナーであって、市長でも新聞社でスターターのタレントでもないんですがね。

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4・前半

曇っていた空に青空が広がってきました。
雨はしばらく大丈夫そうです。

僕は割と前の方のブロックでしたので、号砲から実際のスタートライン通過まで2分ほどでした。

そして、割と早めにランペースをつかめた気がしましたが、前方ブロックでも走力がないのが割といて、柱のように前を塞がれましたね。
自分のペースがつかめたのはおおむね5キロ越えたあたりかなと思います。

10キロまでのペース
5キロ=25:37
10キロ=24:47

目標ペースは5:05/kmで、5分ラップは25分25秒です。

さて、話しに聞いていた通り、20キロまでは緩やかな坂がずっと続きます。
この話しの通り、ほんとうに坂道ばかりで、タイムが伸びている気がしないし、体力がどんどん消耗されました。アップダウンも激しくて、こんなコースをトレーニングしたことないです。
さらに、風が強くて推し戻されます。見事な向かい風でした。
そして、気温も25度近くで、汗もものすごくかきます。

特に、ランナーもバラけだし、体力もまだ余裕があるはずの10キロ~20キロの大切な区間でもある「15キロ~20キロ」で最大の上り坂があります。
本来なら、このあたりでペースを上げてタイムを稼ぎたい区間なのに。。。
ただでさえ、これまでアップダウンがあり体力を消耗しているのに、追い打ちをかけるように長い坂が続いたのは、辛かったです。



↑この坂を向こう側から延々に上るんです。
 3キロは続きます。
 心が折れそうになります。

15キロ 25分55秒
20キロ 26分38秒

タイム的には坂道にも関わらず思ってたよりも落ちていなかったですが・・

17キロ地点においたスペシャルドリンクは、すぐに発見できスムーズに取れました。
ただ、まだ喉も乾いていないし、体力もあったので、数口飲んでほとんど捨てました。


5・後半

ハーフ後の後半は、これまで登ってきた坂を一気に下ります。
ここで前半ロスしたタイムを挽回したいと誰しもが思うところです。
が、前半の坂道で大きく体力を消耗しています。

「ペースを上げてゆきたい。」
ですが、前半の体力消耗だけでなく、右足のつま先に違和感を感じ始めました。最初は軽い痛みでしたが、坂を下る度に悪化しているのがわかり、寒くて何も感じないような感触で、踏み込むのが難しくなり、フォームがどんどん崩れてゆきました。思うように足が前に出ません。もちろん、ペースは上がりません。

ちなみに、ゴール後に見てみるとこんなになってました(泣)





















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↑内出血しているし、感覚もなくなってます。

ハーフでもある「平和祈念公園地点」では、初めてスポンジを使ってみました。
冷たい水がとても心地よかったです。
が、多く被りすぎて、シャツがびちょびちょになって重くなってしまいました(苦笑)

ここからの坂道のくだりでは、どうしても指先に負担がかかり、違和感の中、気力で足を前に出していました。
せっかくのタイム稼ぎの坂道なんだけど、思うようには進めませんでしたね。(泣)

25キロ 25分19秒
30キロ 26分30秒

25キロ~30キロの区間は完全にペースが落ちています。
1分も落ちています。

25キロ・30キロ地点のスペシャルドリンクは、テーブルには置いてありませんでしたが、ボランティアさんがゼッケン番号を見て、後ろから出してくれました。
たいへんスムーズに手渡ししてくれて、きっと番号順に整理してくれていたのだと思います。
ほんとうにありがたかったです。



30キロを超えるとここからフラットです。
そろそろ辛くなってきました。
あと15キロか・・・

今回、決めたことは「給水以外は絶対に止まらない」でした。
正直、30キロ越えたあたりでは何カ所も止まりたい気持ちがありましたが、スペシャルドリンクがある次の34.9キロ地点までは絶対に頑張ろうと思ってました。

スペシャルドリンクを受け取って、足を止めてしまうと、もうリスタートはかなりキツかったです。
給水を言い訳に、マッサージとストレッチで2分ほど休んでしまった。


35キロ 29分11秒

感じた通りですね。
3分もペースを落としています。
フラットにも関わらず、休憩ロスが発生し、なんとキロペースが6分です。
完全にダメです。

目標タイムである「3時間40分切り」を目指すには、この35キロ地点で「3時間00分」でなければいけませんが、実測では「3時間6分」でした。
6分遅れです。8キロで6分の短縮は無理です。

この時点で、目標達成は無理だなと思いました。

ちなみに、30キロの地点では、目標「2時間33分」であったのに実測は「2時間36分」と3分遅れでした

さて、あと8キロです。キツイです。
目標達成は遠のいてしまったので、あとはとにかく「頑張り・諦めない」ことだけを思いながら進むことにしました。周りにいるいつも頑張っているみんなのことを思い、自分も同じように今は頑張る。絶対に止まらない。それを第一に。



6・ゴールまで

35キロ~40キロはとても長かったですね。
この区間は「小禄バイパス」と言って、広い道路の1車線を使い、正面からクルマが走ってくる。自分のペースが明らかに周りよりも遅く、どんどん抜かされる。
精神的に辛かったです。

雨もすこし降りだしてきました。

35キロを越えると「後何キロ」と表示が1キロごとに出てきて、もうすぐゴールだと思うと、無我夢中になれました。

40キロ地点を越え、山下橋交差点を左に曲がると、目の前にゴールの奥武山公園内のスタジアムが見えました。そして、遠くから大きな声援が聞こえる。
近づくにつれて次第に声援がよりはっきりと聞こえる。
敷地内に入ると、目の前に赤いジャンパーを着た高校生たちが並び応援してくれてる姿が目に入り、感激で涙が溢れそうになりました。

ずっと続く高校生たちの声援を受け、「最後まで頑張る」と思いながら、トラックを約一周し、3時間50分51秒でゴールを切りました。

7・ゴール後

完走票をもらい、さらにメダルを首にかけてもらうと、一気に感激しました。
メダルをもらえるとは知らず、「おめでとう」と見ず知らずの方でしたが言われると自然と胸詰まるところがありました。

えらく感動していました。

完走票には「914位」と書いてありました。

ゼッケン番号は、予想タイム(自己申告)順に与えられ、僕は4桁でしたから、3桁順位はビックリしました。自分の目標タイムよりも遅かったし、決して満足いく走りじゃなかったから。途中ずいぶんと追い抜いたようです。

どうやら記録されていたようで、
スタート時 3557位
ゴール 914位
らしく、途中2500人ほど追い抜いた模様です。
ただし、最高順位が、35キロ地点での845位だったので、その後の7キロで70人に追い抜かれてますね。最後は抜かれることの方が多かったのは実感しています。



そして、この記録で、トップ3.5%入りはしていますが、6割が地元の方で東京の大会とは参加者の走力が違うからだと思います。
地元の人は、お祭り参加的な乗りのようで、リタイヤでもあまり気にしていないみたいです。
そういう大会のカラーでたまたま順位上は良かったんだと思います。
リタイヤ率が通常の6時間制限の大会よりも高いのは、もちろん気温と厳しいコース設定もありますが、参加者のそもそもジョガーではないと言う理由もあるようです。


8・感謝

沖縄はクルマ社会で日曜日に道路を封鎖することの影響は大きいと思います。
にもかかわらず、スタートからゴールまでの沿道の応援はほんとうに素晴らしく、みなさん自費負担であろうに給水・食料補給がどこもかしこもあり、その歓迎ぶりにはとても感激しました。
水分・バナナ・塩分と数カ所利用させてもらいました。
ありがとうございました。
さらに、前日のナンバーカード受付や沿道セキュリティーの多くが高校生が担ってくれていて、きっと強制的にやらされている部分もあるかと思うのに、雑談に応じてくれたり、大きな声で声援を送ってくれたりと、感動しっぱなしでした。
国内にある大会はたくさんあるけど、本当に素晴らしい大会です。

僕自身、タイムにこだわりがあったので、ほとんど沿道の方々との触れ合いはなかったですが、コースも厳しいものですし、タイム狙いの大会ではないなと感じました。
ですので、タイムはそこそこ狙いで、走ることを楽しみ、沖縄の皆さんの気持ちを感じることを最大の目的にするといい大会なのではないかと思いましたね。

25度と走るのはふさわしくない気候だし、コースも厳しいし、結構つらい事もありましたが、素晴らしい歓迎で、とても楽しい思い出になりました。

わざわざ飛行機乗って宿泊して参加する意義は十分ある大会でした。
本当にありがとうございました。


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