けんたのひとりごと | 一攫千金

けんたのひとりごと

 平和な日なのだ。溶けてしまいそうなほど暇なのだ。

 お父さんは仕事に行っていないし、お母さんはこないだの外出がたたって熱出して寝込んでしまったのだ。お母さんも結構軟弱だなあ。

 それで、お姉ちゃんは、あおりくらって、食事洗濯・看病と忙しく働いてくたびれてるし・・・だーれも僕のことかまってくれないから、すごーく暇で、いじけてるのだ。

 僕もお母さんの看病しに行ったりするんだけど

 「けんた、重いからどけて!」って邪魔にされるしなあ。

 お父さんでいいから帰ってこないかなあ・・・

 「けんたー、ただいま!」

 ってお父さんが帰ってきたワン。ふふふ、飛んで火に入るなんとやら・・・

 「どうした?けんた。めずらしくお父さんを歓迎してるじゃないか」

 お帰り、お仕事ご苦労様。さ、遊ぼう

 「けんた、お父さんも疲れてるんだ。後でな」

 もうしかたないなあ。みんな寝ちゃったよ。

 こうなったら最後の手段、ひとり遊びだワン。

 ボールで遊ぼうっと。