こんにちは。
NGWタダです。

 

皆様お元気ですか?

私は元気にしております。

昨日も久しぶりに名古屋に住む友人が、現状を心配してくれて電話をくれました。

ちょっとした気持ちでもすごく嬉しかったですし、こんな時こそ人間性がすごくわかるな~と思いました。

そういう友人が周りにいるのも、すごくありがたいなと改めて気づきました。

 

 

 

前回のブログで書いた通り、店舗内の改修をしたり、色々調べごとをしたり、毎日加湿作業をしたり、こんな風にブログを書いたりしております。

FacebookやTwitterの方でもブログのアップロードをしたりしていますが、皆様が反応して頂けるので、NGWの存在を忘れられていないのだな~と少し安心材料にもなっております。

今できる事の中でも、このようにボヤキみたいな事でも発信をさせて頂くのは大事だな~と考えてもいるので、普段やらない事にも挑戦をしてみようと思いました。

Facebookの方で、指板オイルの塗り方と、弦交換方法(Gibson系)の動画もアップしてみましたので、良ければ見て頂ければ嬉しいです。

 

今回は弦交換動画の補足をブログで書いていきます。


弦の張替え時の質問で、「どのくらい弦を巻けばいいの?」という質問も多いので、簡単に解説してみました。
弦の巻き数は、演奏するにあたって好みの部分もありますが、ある程度弦の巻き数を増やすことによって、テンション(弦の引っ張る力の事で使う用語)を稼ぐことができます。
テンションが低いと、チューニングの不安定の原因になったり、へんな倍音がなったりしてしまう場合もありますので、基本的には適度に巻き数があると良いと思います。
Facebookにアップした動画では、Gibson系の3:3に分かれているタイプのヘッドのギター向けに撮影しております。
細かいことを抜いてざっくり言うと、張り替える弦の一つ先のペグポストをちょい超えたところで弦をL字に折る。
そこのポイントを押さえれば、この弦だけ巻き数が少なくなってしまったという失敗も減らせます。
慣れてきたら、自分好みのセッティングを見つけてもありだと思います!


弦を巻く手順は以下になります。

動画を見ながら、こちらの解説を見て頂けるとわかりやすいと思います。

 

①L字に折った弦をペグポスト穴に通す。(6~4弦は左に向かって、3~1弦は右に向かって通します)


②1周目は先程通した弦の上側を巻いていきます。

③2周目以降は最初に通した弦を1周目に巻いてきた弦(上側)と挟むように下側に巻いていきます。


ペグの種類によっては多少変わりますが一般的なGibsonタイプのギターであれば、大体2~3巻き分くらいで巻けます。

 

弦の巻き数が少ないデメリットは上記でも書きましたが、ナットからペグにかけて弦の角度が浅くなることにより、弦のテンションが弱い為にチューニングの不安定に繋がったりします。

 

チューニングの狂いを押さえる為に、弦の巻き数を少なくするという話を聞いたことはありませんか?

実際はその通りで、ペグのポストに巻かれる弦の巻き数が多ければ多いほど、弦が伸びる量も多くなりますのでチューニングが狂いやすい。

それは確かに言えます。

ロックペグはその点を考慮して作られたパーツでもあります。

これはGotohのマグナムロックです。ロックペグでも代表的なペグです。

写真でもおわかりになると思いますが、弦の巻き数は半周もにもなりません。

弦の巻き数を極力減らしてポスト部分での減の伸びる量も抑える事により、チューニングの安定性を高める。

 

お客様よりご相談を頂く中で、「チューニングが狂うので、ロックペグへ交換したい」という事も多いです。

これは誤解を招くかもしれませんがざっくり言うと、ロックペグへ交換したら必ずチューニングが安定するとは限りません。

 

チューニングの狂いと言え、原因は様々です。

ナットの溝やブリッジサドルの溝または消耗による問題、テンションが足りない事の問題だったり、弦が伸び切っているなど様々な事が考えられます。

弦を通常通り巻いていても、しっかりとナット溝が切られていたり、極度にサドルの消耗などがない場合は、普通に使う分にはチューニングの狂いは全く問題ないレベルです。

 

お話を少し戻しますね。

弦の巻き数のところを見ていくと、

〇弦の巻き数が少ないと、ペグポスト部の弦の伸びが少なくなるのでチューニングの安定性にも繋がる。

 

逆に言うと、

〇弦の巻き数が少ない事により、ナットからペグポスト部までの角度が浅くなることによりテンションが弱くなる。その結果、チューニングの不安定の原因にも繋がる。

 

え?じゃーロックペグって意味ないじゃないの?!と思われる方もいるかもしれませんが、使うギター、チューニング、使う弦のゲージなどに大きく左右されるという事です。

うまくバランスを取れれば効果はありますし、バランスが取れない場合は逆効果の場合もあります。

Gotohマグナムロックへ交換の場合は、ペグポストの高さ調整ができるH.A.Pという機能があるモデルがあるので、そちらも検討されるのも良いと思います。

※マグナムロックでH.A.Pが付いたモデルは、H.A.P.Mという文字が型番についています。

 

ロックペグのお話で少しそれましたが・・・

 

弦張りがまだ不慣れな場合は、適度に弦を巻いておく方がトラブルは少ないので(巻き過ぎも良くないです)、動画を参考にして頂ければ幸いです。

弦の張り方も最初は難しいかもしれませんが、やり続ければ必ずできるようになります。

今回はGibson系の弦交換のご紹介ですが、次はFender系でご紹介する予定ですので、お暇つぶしになれば幸いです。