こんにちは。
だいぶ遅れてしまいましたが、遂にNGWスペシャルモデファイギターが完成しました。
過去に、1周年記念(ムスタングモデファイ)、2周年記念(ストラトモデファイ)を製作し、今回は5周年記念という事で企画していたのですが、通常業務等を優先させて頂いていたので、完成までに時間がかかってしまいました・・・。
ですが、過去の2本もそうですが今回も細かいところまで練っております。
その為、完成したギターはいずれも個性のあるギターに仕上がっていて、同じようなギターはなかなか見る事はないと思います。
んなもんで、今回のモデファイギターのベースは何?というところ。
ムスタング、ストラトときたら、次はテレキャス?かなぁーという流れでしたが(達郎さん好きだし)、今回はムスタングです。
何故かというと、こんなムスタングもあってもいいんじゃない?というのが、まだあったんです。
実は前からザックリと考えていたことはあったのですが、なんかちょっとインパクトにかけるなぁーという印象でした。
でも、今回の企画で実現できたらなぁ~と思い立ち、考えた形が今回のギターです。
Fender Japan Exclusive Classic 70s Mustangです。
今まで製作したギターのベースは、Fender/Japan製のものを選んできたのですが、Fender/Japanがなくなってしまったここ数年。
モデファイとしてベースにするのにあたっては、今のFenderの日本製のモデルを選んでも全く問題はないのですが、大きく変わったのは販売価格。
定価もだいぶ高くなってしまったのが、今回のような企画となるとなかなか難しい・・・。
当初はFender/Mexico製のギターをとも思ったのですが、私が考えているコンセプトとしてまとめるには少し難しく、販売価格を抑える為にコンセプトを少し見直して製作するか、販売価格が少し高くなってしまっても、コンセプト通り進めるか。
私は迷わず後者を選びました。
タダの文章能力では誤解をされてしまうかもしれませんが、決してFender/Mexicoのギターが悪いとかでは一切ございません。
まずは全容から。
ローズ指板のムスタングです。
2ハムバッカー、ピックアップセレクターはトグルスイッチでの切り替えなので、とても使いやすい仕様です。
NGWでは定番のトグルスイッチ化。
ノーマルのスライドスイッチよりも、ピックアップの切り替えは格段に楽です。
ピックアップはEMG89と89Rです。
EMGの文字の色でモデルがわかります。オレンジのロゴは89です。
以前にも紹介したこともございますが、EMG89はタップができるピックアップなので、!!!!!と感じた方もいらっしゃるはず・・・。
コントロールはマスターボリューム・マスタートーン。
それぞれスイッチポットで、シリーズとタップの切り替えが可能です。(ボリューム側がフロント、トーン側がリア)
今回はノブを↑に上げるとタップです。
なので、サウンドバリエーションが多いです。
フロントピックアップの①シリーズ、②タップ、リアピックアップの③シリーズ、④タップの単体はもちろん、ミックス時は⑤フロント(シリーズ)+リア(シリーズ)、⑥フロント(タップ)+リア(タップ)、⑦フロント(シリーズ)+リア(タップ)、⑧フロント(タップ)+リア(シリーズ)のバリエーションがあります。
H-H、S-S、H-S,S-Hのピックアップバリエーションを1本で作れます。
※Hはハムバッカー、Sはシングルコイル。表記左側がフロント、右側がリア
今回の注目ポイントは、⑥のタップ+タップ(S-S)の状態。
通常、EMG89はフロントに、89Rはリアに取り付ける事が多いのですが、タップ時はコイルの内側が生きるようになっています。
(89だとブリッジ側、89Rだとナット側)
この通りにすると、タップ時に内側同士のタップとなる為に、通常のムスタングに比べて不自然な距離感になってしまいます。(距離が近過ぎる)
なので、今回は89Rをフロントへ、89をリアルへマウントしました。
そうする事により、タップ時は外側同士のコイルが生きるので、ノーマルムスタングのフロントとリアの距離と同じくらいの位置になり、⑥の時はノーマルムスタングと近い感覚で使う事ができます。
こだわりポイントはノブにも。
通常のスピードノブに溝が入ってるノブを採用しました。
昔のヤマハのノブも同じようなのがありましたね。このノブを見た瞬間ビビっときました(笑)
見た目だけではなく、スイッチポットをプルする時もつまみやすいです。
ブリッジはこちらも定番のカスタマイズですが、T.O.Mへ。
今回はABR-1タイプのブリッジです。サドルはチタンサドルへ交換しました。
当初の狙い通り、カラッとしたサウンドに一役買っております。