みなさん、こんにちは
にいがたアドラー勇気づけくらぶ アドラーカウンセラー 長谷川淳子です。
おもしろい本に出会いました!
「内向型を強みにする」
著 Marti Olsen Laney
訳 務台夏子
外向型の人と内向的な人がいると考えられている。
アドラーやフロイトとともに同じ時代に研究をしていた精神分析学者カール・ユングは
人間には持って生まれた一定の気質があり、それが極端な内向型と極端な外向型をつなぐ連続体のどこかにその人を位置づけているものと推測した。ユングはこうした傾向に生理学的な理由があるものと信じていた。
では、外向型と内向型のちがいは
外向型
外の世界や人に興味があり、人と話したり、刺激的なことからエネルギーを得ている
内向型
自分や他の人たちの内面に興味があり、一人が好きで話すより考えることが得意で、休息からエネルギーを得ている
内向型と外向型の違いは?というと
脳の仕組み
だそうです。
脳の構造や遺伝子が異なっている。
なので、生まれた時点でどちらかは決まっていて、育った環境の影響はないとのことです。
違いの代表なのが、
ドーパミンの感受性
です。
ドーパミンは、脳で作られる神経伝達物質で、快感に関係すると言われています。
外向型の人は
ドーパミンの感受性が低いので、大量のドーパミンを求める。
そのために大人数の飲み会など刺激のある活動を求める。
内向型の人は
ドーパミン感受性が高いので、少しのドーパミンで満足。
そのため、刺激がありすぎると疲れてしまうので、1人で過ごすことを求める。
ユングの考えが科学的に証明されつつあるようです。
世の中は、友だちはたくさんいた方がいい、とか、活発に活動した方がいい、とか、積極的に行動発言した方がいい、とか、外向型の方がいいよ〜と思われがちなので、そうではない内向型は良くないと思われたり、自分自身そう思って落ち込んでいる人も多いのではないかと思います。
私はそうです。
発言したくてもなかなか考えがまとまらない、考えている間に話題が次に行っている
人と過ごすことも好きだし、楽しい!けど、刺激が多すぎると疲れたり、1人でゆっくり過ごしたいと思ったり、
何もしないでぼーっと考えたい
などなど。
本の中では外向型と内向型の比率は3対1と、外向型が多いので、内向型の人は外向型の海を泳ぐ魚だと表現しています。
なので、内向型の人は自分ってだめだな〜と思いやすいのだそうです。
ですがもちろん内向型にも強みがあると!!
・考える力がある
・慎重に行動できる
・1人の時間を楽しめる
・自分の関心のあることを追求できる
・人と親密なつきあいができる
なんか、内向型もいいじゃーん!
ちなみにユングはフロイトは外向型、アドラーは内向型と見ていたそうです。