福岡県弁護士会北九州部会所属の弁護士S(2013年当時67歳)は、2010年9月~2012年9月、北九州市の高齢女性の預金について、成年後見監督人の立場を利用して

成年後見人の弟に裁判所から指示があったと偽り、

4400万円を自身の口座に振り込ませたほか、依頼人3人から預かった訴訟費用など約1370万円を着服した。福岡地裁は懲役5年(求刑・懲役6年)を言い渡した。

 

 

~元九州弁護士会連合会理事長の逮捕に当たっての理事長談話抜粋~

昨日、当連合会管内の福岡県弁護士会北九州部会所属会員が、成年後見監督人の立場を利用して成年後見人が管理する成年被後見人の財産を詐取した容疑で逮捕されました。同会員については、福岡県弁護士会の立件により、被疑事実を含め総額約4400万円を詐取したという事実で懲戒手続に付されているとの報告を受けております。

当連合会の理事長を務めた経験もある同会員がこのような不祥事を起こしたことは誠に遺憾です。

当連合会は、当連合会管内の会員の不祥事が続発していることは、弁護士全体に対する国民の皆様の信頼を大きく損なう事態であると深刻に受け止め、国民の皆様からの信頼を回復するため、当連合会管内の各単位弁護士会と連携して、各会員に対し、弁護士の職務に関する倫理意識と行為規範のさらなる徹底を求める所存です。

 

2012(平成24)年11月1日

九州弁護士会連合会
理事長 山下俊夫