国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はチャド東部に10個目のスーダン難民のためのキャンプ、トレギーヌ・キャンプを開設したということです。ここのキャンプには過密状態にあったブレイジング・キャンプから15000人を移す予定といいます。(詳細はこちらの日本国連HCR協会のHPを参照してください。また詳細な英語版はこちらで見れます。)
先日、NGO「緑のサヘル」代表の高橋一馬さんがサインクリング・キャンペーンで福岡に拠った際に行った学習会で、高橋さんらが雨期前の5月末から6月頭にかけて訪問したチャド東部の難民キャンプの様子を見せてもらいました。
カラカラに乾いたキャンプの様子は、ケア・インターナショナル(戦後、日本に他国に先駆けて復興にあたったNGO)などによってキャンプ管理がなされ、整然としていたけれど、難民として認められるまで、トラックの荷台にギュウギュウ詰めに詰められてやってきた難民たちは気温が50度近くまで上がるなか、木陰で寝ころんで待っている様子が見られました。
新しいトレギーヌ・キャンプができているものの、移送できなかったのは水の確保ができなかったためだといいます。既に20万人以上がチャドへと避難してきている中で、難民キャンプの問題はこれからも非常に重要な問題になるでしょう。
来月水曜日で50年目を迎える日本のODA。それを前に2004年版の『政府開発援助白書(ODA白書)』が今日の閣議で報告されました。50年で185ヶ国・地域に総額2210億ドル、24兆円(現在の為替レートで)に拠出されたODAは、白書によると、「アジア中心、経済インフラ整備向け、円借款で自助努力を促す」ことに主眼を置いていたといいます。(参考に今日の日経新聞記事があります。)
既にご存じの方も多いと思いますが、日本のODAは今や他に例を見ないほどの『金貸し』になっているのも事実です(先進国でもダントツで有償資金援助=借款が多いのです)。結果的に、多くの途上国がその借金によって負担を被り、教育や医療などの公的負担の激減により、一番貧しい人々に結果的にしわ寄せが行っているという現実もあります。またそうした借金は、80年代の先進国主導の変動為替相場によって、いくら返しても返したりない現実も生み出しています。
中国へのODAの批判というのは確かに事実でしょうが、そちら側だけではなく、もっと他の国に行っている援助に対しても目を向けていかなければ、インドネシアのコトパンジャンダムやフィリピンのサンロケダム(今まさに問題になっています。詳しくはFoE JapanのHPなどを参照してください)、またその他世界の様々な地域で起こっている援助による問題を引き起こすことになるでしょう。
50年というのをひとつの区切りに、真の援助のあり方について考えてみることも大切なことではないでしょうか。
既にご存じの方も多いと思いますが、日本のODAは今や他に例を見ないほどの『金貸し』になっているのも事実です(先進国でもダントツで有償資金援助=借款が多いのです)。結果的に、多くの途上国がその借金によって負担を被り、教育や医療などの公的負担の激減により、一番貧しい人々に結果的にしわ寄せが行っているという現実もあります。またそうした借金は、80年代の先進国主導の変動為替相場によって、いくら返しても返したりない現実も生み出しています。
中国へのODAの批判というのは確かに事実でしょうが、そちら側だけではなく、もっと他の国に行っている援助に対しても目を向けていかなければ、インドネシアのコトパンジャンダムやフィリピンのサンロケダム(今まさに問題になっています。詳しくはFoE JapanのHPなどを参照してください)、またその他世界の様々な地域で起こっている援助による問題を引き起こすことになるでしょう。
50年というのをひとつの区切りに、真の援助のあり方について考えてみることも大切なことではないでしょうか。
オックスファム・ジャパンがスーダン・ダルフール地方への緊急支援活動支援のためのイベントを開催するようです。お近くの方は参加してみては如何ですか?…僕も東京にいれば行きたいのになぁ。うーん、残念。
以下情報です。
10月9日に、国際協力NGOオックスファムのスーダン・ダルフール地方の緊急支援活動を支援するために東京・目黒の英国スタイルのパブ、Meguro Tavernが「アフリカ ナイト」を開催します。アフリカのお料理のビュッフェやアフリカのお酒の試飲やアフリカの音楽をお楽しみ下さい。アフリカ大使館から多くの方がいらっしゃいます。また、オックスファムからもささやかなプレゼントをご用意してお待ちしております。
日時: 2004年10月9日 19:00-夜遅くまで
場所:The Meguro Tavern
東京都目黒区下目黒1-3-28 サンウッドビル2F
Tel: 03-3779-0280
参加費: 3,000円(アフリカ料理のビュッフェとウェルカムドリンク一杯が含まれます)
*参加費の50%がオックスファムのスーダン危機の活動に寄付されます。
*人数把握のため、お申し込み頂ければ(info@oxfam.jp tel: 03-3834-1556,fax: 03-3834-1025 -お名前と人数だけで結構です。)幸いですが、当日参加でも大丈夫です。是非お誘い併せの上、ご参加くださいませ。
*7時はじまりとなっていますが、いつからでも参加して頂いて大丈夫です。
以下情報です。
10月9日に、国際協力NGOオックスファムのスーダン・ダルフール地方の緊急支援活動を支援するために東京・目黒の英国スタイルのパブ、Meguro Tavernが「アフリカ ナイト」を開催します。アフリカのお料理のビュッフェやアフリカのお酒の試飲やアフリカの音楽をお楽しみ下さい。アフリカ大使館から多くの方がいらっしゃいます。また、オックスファムからもささやかなプレゼントをご用意してお待ちしております。
日時: 2004年10月9日 19:00-夜遅くまで
場所:The Meguro Tavern
東京都目黒区下目黒1-3-28 サンウッドビル2F
Tel: 03-3779-0280
参加費: 3,000円(アフリカ料理のビュッフェとウェルカムドリンク一杯が含まれます)
*参加費の50%がオックスファムのスーダン危機の活動に寄付されます。
*人数把握のため、お申し込み頂ければ(info@oxfam.jp tel: 03-3834-1556,fax: 03-3834-1025 -お名前と人数だけで結構です。)幸いですが、当日参加でも大丈夫です。是非お誘い併せの上、ご参加くださいませ。
*7時はじまりとなっていますが、いつからでも参加して頂いて大丈夫です。
今年の夏は暑かった……そんな言葉を毎年口にしているような気がするここ数年。地球の温暖化が人々の日常の会話の中にもようやく溶け込んだのはその暑さのせいだと思う。そこそこ快適な「暑さ」というものを越えてしまって、「夏は暑いものだから」という言葉も何の慰めにもなっていないですよね。冷房をつけるとそのせいで都市部ではより暑くなる…頭では分かっているし、高騰する電気代にもウンザリするけれど、どうにもならないくらい暑い。
年々暑くなる夏と一緒に「温暖化」という言葉が広がったのは、おそらく1996年に京都で開かれた国際会議もあると思う。そこで決められた京都議定書から早8年目。米露中という二酸化炭素超大国でもあるこれらが批准せずに延び延びになっているところに届いたのが、「ロシアが批准する見通し」という情報(例えばこちらの日経新聞記事)。ロシア政府が批准を承認し、このあと下院を通して決定される。議定書が求める包括的な行動計画を3ヶ月以内に作成するそうだ。
議定書が発行されるには、55ヶ国以上の批准と二酸化炭素の排出量合計が55%以上になることが必要でアメリカが2001年にこの話し合いから降りたあと、ロシアの行動に全てがかかっていた。各種マスコミでの報道によれば、ロシアが今回の決定をしたのは「国際世論の反発が強まることの恐れ」。
国際協力活動やNGO活動に関わる僕たちの役割のひとつがここにあるでしょう。96年の京都での会議には日本の多くのNGOが関わったし、その後の活動も継続してきています。
グリンピースなどは、化石燃料の使用の代替案としての風力発電などの自然エネルギー推進のための活動や、企業への働きかけのなかでフロンを使った冷蔵機器の使用を止めることを控えることなども同時に進めてきています。
NGO活動、国際協力活動というと、すぐに現地にということを言います。もちろん、それを行う必要性があるのは間違いないですが、こうした「地球規模問題」の広がりが国際的にNGOの活動の活発化を生み出してきているのであれば、その問題は温暖化のようにすぐ身の回りにもあるはずです。
例えば、今日のテレビ朝日「報道ステーション」に紹介されていたクルド人難民の問題も「他人」のことではないはずですよね。そういうところから、地道に始めることもまた大切なことだと思います。
年々暑くなる夏と一緒に「温暖化」という言葉が広がったのは、おそらく1996年に京都で開かれた国際会議もあると思う。そこで決められた京都議定書から早8年目。米露中という二酸化炭素超大国でもあるこれらが批准せずに延び延びになっているところに届いたのが、「ロシアが批准する見通し」という情報(例えばこちらの日経新聞記事)。ロシア政府が批准を承認し、このあと下院を通して決定される。議定書が求める包括的な行動計画を3ヶ月以内に作成するそうだ。
議定書が発行されるには、55ヶ国以上の批准と二酸化炭素の排出量合計が55%以上になることが必要でアメリカが2001年にこの話し合いから降りたあと、ロシアの行動に全てがかかっていた。各種マスコミでの報道によれば、ロシアが今回の決定をしたのは「国際世論の反発が強まることの恐れ」。
国際協力活動やNGO活動に関わる僕たちの役割のひとつがここにあるでしょう。96年の京都での会議には日本の多くのNGOが関わったし、その後の活動も継続してきています。
グリンピースなどは、化石燃料の使用の代替案としての風力発電などの自然エネルギー推進のための活動や、企業への働きかけのなかでフロンを使った冷蔵機器の使用を止めることを控えることなども同時に進めてきています。
NGO活動、国際協力活動というと、すぐに現地にということを言います。もちろん、それを行う必要性があるのは間違いないですが、こうした「地球規模問題」の広がりが国際的にNGOの活動の活発化を生み出してきているのであれば、その問題は温暖化のようにすぐ身の回りにもあるはずです。
例えば、今日のテレビ朝日「報道ステーション」に紹介されていたクルド人難民の問題も「他人」のことではないはずですよね。そういうところから、地道に始めることもまた大切なことだと思います。
日本HCR協会のHPで国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のルベルス高等弁務官がスーダンを訪れたことが報告されています(ここに記事があります)。ルベルス高等弁務官は、ダルフールの難民キャンプの訪問で現状を見聞きし、「故郷を逃れた多数のダルフールの人々に帰還するよう説得するためには暴力をなくすことが肝要だ」と発言した(この数日間でキャンプ近郊で3人のダルフール人が民兵に殺された)。またスーダン政府高官との会談でも政府による暴力を止めるよう促したという。
実はこのルベルス高等弁務官のスーダン訪問を、以前スーダンの石油の最大の輸入先であることをこのブログに記したが、その中国のマスコミ「中国国際放送局(China Radio International)」の日本語放送のHP、CRI onlineでは次のように報じている。
「UNTCRの高等弁務官、ダルフール衝突問題解決のスーダンの立場を高く評価」
(ホームページはこちらです)
この違いはなんでしょう…というか、それ以前に「UNTCR」って何さ!と思ってしまいますが(笑…これは僕も打ち間違いじゃないです)、報じるところで全然印象が変わってくるというのがよく分かる記事ですね。
前のブログでも分かるように、中国とスーダンの石油を巡る関係というのは、中国の高度経済成長(ちょうどTBSでこの問題をニュース番組の中で報じていますが)もおおいに関係して、石油輸入大国となっているこの国にとって非常に重要になっています。スーダンとの関係を良くしておくことは中国の外交にとって非常に重要なことなのでしょう。
UNHCRのホームページで最初のように報告しているのですから、そちらがベースと考えて問題はないでしょうが、報道するものを読む・見る=メディア・リテラシーというのは非常に重要だな、とこのことを通して改めて考えてしまいます。
実はこのルベルス高等弁務官のスーダン訪問を、以前スーダンの石油の最大の輸入先であることをこのブログに記したが、その中国のマスコミ「中国国際放送局(China Radio International)」の日本語放送のHP、CRI onlineでは次のように報じている。
「UNTCRの高等弁務官、ダルフール衝突問題解決のスーダンの立場を高く評価」
(ホームページはこちらです)
この違いはなんでしょう…というか、それ以前に「UNTCR」って何さ!と思ってしまいますが(笑…これは僕も打ち間違いじゃないです)、報じるところで全然印象が変わってくるというのがよく分かる記事ですね。
前のブログでも分かるように、中国とスーダンの石油を巡る関係というのは、中国の高度経済成長(ちょうどTBSでこの問題をニュース番組の中で報じていますが)もおおいに関係して、石油輸入大国となっているこの国にとって非常に重要になっています。スーダンとの関係を良くしておくことは中国の外交にとって非常に重要なことなのでしょう。
UNHCRのホームページで最初のように報告しているのですから、そちらがベースと考えて問題はないでしょうが、報道するものを読む・見る=メディア・リテラシーというのは非常に重要だな、とこのことを通して改めて考えてしまいます。