NGO RASICA(ラシカ)のメンバーは少数であることはご説明しましたが、それではどのようにして活動をしているのかをご説明します。

 

まず、ラシカのメンバー、もしくはその友人などが、何か社会にイイコトをしたい!と思った時、それが自分ひとりではできない、仲間が欲しい、と言うとき、その活動がラシカの根本原理である、Roots & Shoots(*)の精神に合致し、イイコト種まきであると判断した場合は、ラシカのコアメンバーで話し合いを行います。

 

代表が菊地、副代表が津川、役員が数名(プロジェクト・マネージャー、プロジェクト・コーディネーター、アクティビティ・コーディネーター、ボランティア・コーディネーター)がコアメンバーです。

 

国外のNGO活動の場合、アイデアからプロジェクトをデザインし、具体的な活動を決め、助成金を定め申請を行い、申請が通れば活動を行い、報告書を提出、という流れが一般的です。助成金の多くは、メンバーやスタディツアー参加者(中高生)の渡航費の補助、活動に必要な機材・資材の購入、ワークショップの開催にかかる費用、などに充てられています。

とはいえ、助成金だけで動かせるプロジェクトはなく、興味あるメンバーが参加するときはもちろん各自渡航費の一部、活動にかかるお金を自己負担するのが一般的です。

 

(*)Roots & Shootsとは:イギリスの動物行動学者ジェーン・グドール博士が提唱するチンパンジーの行動から喚起した考え方で、Roots(ルーツ):「根っこ」、Shoots (シューツ):「(種から伸びた)新芽」の意味を持つ英語を組み合わせ、「根っこは土の下に伸びてしっかりとした基礎を作り、新芽は光に向かって進み、やがてレンガの壁もうち破るほどの力を持つようになる」、そのような想いが込められています。

チンパンジーは様々な独創的なアクションを起こし、試し、その何百のうち数個が彼らの生活に役に立つものとして定着していきます。私たちも、たくさん想いがあっても、実際にアクションを起こさなければ、それから芽が出て根が生え大きな木になり森にはならないのでしょう。なんでもいいから自分にできることをやってみる、種まきをすること、これをラシカではRoots & Shootsと呼んでいます。