限界集落株式会社~黒野伸一~ | ゆずの読んで喋ってまた読んで
- 限界集落株式会社 (小学館文庫)/小学館

- ¥750
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この本、前に図書館で借りて読み切れずに返したんだよな~。
このたび文庫化になったので晴れて読んでみることにしました。
まぁ、読んだのは昨年中だけどね・・・。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
都会でいわゆる「エリート暮らし」をしていた優(ゆう)は離婚をきっかけに祖父が暮らしていた村を訪ねてみた。
その村はかつてのにぎわいは無く、居るのはお年寄りばかりで村が無くなるのを待つばかりとなっていた。
軽い気持ちでその村を訪ねてみた優だったが、だんだん情が移ってきたのもあり、村の再生に着手することになった。
しかし、始めてみると抵抗勢力があったり、役場と揉めたり・・・色々障害が出てきて・・・。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
この本は面白かったです。
・・・だけに
惜しい!!
って思いました。
優が村の人間から反発されたり、だんだん村人と心を通わせていったり、農業体験に来た若者が、最初は村に馴染めなくても段々戦力として自分の力を発揮して、なくてはならない存在になっていったり・・・。
ほかにも恋愛要素あり、村が一躍「時の村」になったり、村のゆるキャラが有名になったりするわけです。
その過程は面白いし、優はどうやってこの過疎の村を再生させていくんだろう??
ってとこも見どころだと思いますし、企業小説としたらかなり面白い部類なんではないかと思います。
どっちかというと少しビジネス書に近いかもしれません。
と、言うのも、人の部分のクローズアップがちょっと弱い気がするんだよな~・・・・。
はい、これが起こりました、この事件が起こりました、予算の問題が出てきました。
という、まぁ、予想される障害が次々に起こってくるわけです。
その間に少し人間が書かれるんですが、ここ、もうちょっと読みたい!!ってとこでシーンが次に移っちゃうんだよなぁ(-。-;)
映画で言ったら、その台詞の後の彼女の表情が見たいのになんでそこカットするん!!
みたいな・・・。
なので、それぞれの人物が打ち解けていくときに出来事は書かれるけど、その向こうの気持ちはあんまり書かれてない印象を受けました。
あえてそうしてるのかもしれないですが、そこが合わさったら問答無用で★5つなのになぁ・・・と思うと惜しいのです・・・。池井戸さんの下町ロケットとかはその部分もしっかり書かれてて、人物の深みもあるし、それと比べてしまうと、惜しいなぁ・・・って思ってしまうのです。
ってか、何回「惜しい」って言うのかと(^▽^;)
それだけ面白かったのです。
だからこそもっと読みたいからそこを書いて欲しかった・・・って思いました。
★★★★☆
(それでも一気読みしてしまったので、面白いと思います。更なる飛躍を期待します)

