「いや、どうしてって言われても、無意識に書いてたから」
「???無意識」
意識して描いたのではないという落胆と、無意識なのに描いてくれたという嬉しさが武蔵の胸の中で交差する。
「???私、こんなに笑顔かわいくない」
「え? そ、そんな事ないよ。これはお前の笑った時の顔を描いたんだから」
「???でも私、こんなに笑えない」
しゅんと落ち込む武蔵に、翔輝は笑みを送る。
「そんな事ないよ。武蔵の笑顔はかわいいさ。それこそ大和や陸奥とかにも引けを取らないさ」
「???本当?」
「ほんと」
翔輝の言葉に、武蔵はまたも顔を真っ赤に染める。そして、手に持つ自分の絵を一瞥し、翔輝を見る。
「???私、翔輝に描いてもらって、嬉しい」
「え? あ、そう」
「???これ、私にちょうだい」
「え? あ、いや、でも???」
今回ばかりはあげられそうにない。戦艦などの絵だったらいくらでもあげるが、今回のはあまりにも恥ずかし過ぎる。だが、
「???翔輝、お願い」http://www.8x83.com/
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武蔵は翔輝を上目遣いに見詰める。そんな懇願する武蔵に、ダメとも言い切れない。だけどこれは???
「???翔輝、お願い。私にちょうだい」
うるうるとした瞳を向ける武蔵。こういう目にあまりにも弱い翔輝としてはかなり善戦した方だ。だが結局、
「わ、わかった。あげるよ」
根負けしてしまった。
武蔵はぱあっと顔を華やぐ。
「???ほ、本当!?」
「あぁ本当さ。まったく、武蔵のお願いには勝てないなぁ」
苦笑いする翔輝は絵を切り離して武蔵に渡す。すると、武蔵は笑みを浮かべる。その笑みは、絵に描かれた笑顔のよう――いや、それ以上にかわいげな笑顔だった。
「???ありがとう翔輝! 早速スキャナーを用意しないと!」
「あははは???って、スキャナー? 何でそんな物使うの?」
あまりにも突拍子もない言葉に、翔輝は「この時代にない物を言うな!」というツッコミを忘れる。
「???だって、その???」
問われた武蔵は恥ずかしそうに頬を染めてこう答えた。
「???そうしないと、翔輝の魅力を全世界にWEB(ウェブ)で発信できない」
「待てぇッ! 返せ! やっぱりそれは返せ!」
そんな事をされたら人生終わりだ。まだ始まってたった十数年しか経ってないのに、スタッフロールが流れるのはごめんだ。
「???だ、ダメ! これはもう私の! 私の宝物!」
武蔵は今にも泣きそうな顔で必死になってその絵を守る。そんな武蔵から物を奪えるほど、翔輝は非情な人間にはなれなかった。
「うぅ???わかったよぉ。ただし! それは門外不出の物としてくれ! 決して人に見せるな! 見せたら絶交! その瞬間からお前の事は二号艦って呼ぶからな!」
武蔵は《絶交》と《二号艦》って単語に青ざめ、何度も何度もうんうんとうなずく。どうやらこの子にはこういう単語が絶大な威力を与えるらしい。
「???わかった。翔輝のすばらしさは私だけが知っていればいい。翔輝を独り占め。翔輝と私の秘密」
武蔵は何事かをつぶやきながら顔を真っ赤にしている。大丈夫だろうか。
「と、とにかく。絶対人には見せるなよ」
翔輝は念押ししてスケッチブックなどを片付けて立ち上がる。
「じゃあな」
翔輝は武蔵に背を向けて歩き出す。それを見て武蔵は慌てて彼を追い掛けると、空いている左腕にギュッと抱き付く。
「お、おいおい離れろよ」
そう言うが、武蔵は笑みを浮かべたまま離れようとはしない。それどころか、
「???翔輝、大好き」
と威力絶大な攻撃を放つ。
翔輝はため息し、許してやる事にする。彼自身、こうした温もりが嬉しかったりする。
翔輝に抱きついたままの武蔵は満面の笑みを浮かべる。そして、そんな武蔵に懐かれてい