昨日はコミュニティFM・ラジオエフの月一ゲスト出演でした。
4月は木星、先月は火星の話。
そして今月は土星について。


 ※画像はラジオエフ facebook より

今年はこの時期に3惑星を観測できる惑星祭り状態!
今週は「スーパーマーズ」の呼ばれ方で火星が話題になりましたが、
観測条件の良さは9月中旬まで続きます。

今月の本題は土星。
やはり環が特徴です。


5月23日に撮影した土星。

土星の環は年によって見え方が変わります。
約30年の公転周期を持つ土星は、お互いの自転軸の傾きと位置関係で環の傾き方が
大きく変化します。
今年から来年にかけては、環が最も開いた状態で観測でき、今後、次第に環の開きは小さくなります。



2025年には、地球から土星の環を真横から見る位置にあたり、望遠鏡でも環の存在がほどんど分からなくなります。
15年に一度起こる「土星環消失」現象です。

土星環消失・・・。
決して環が無くなってしまうのではありません。

環の直径は約30万km。
地球と月の距離が38万kmですから、間に土星がすっぽり収まる大きさです。
その巨大な直径の環ですが、厚さは最大500m!!
超極薄

土星は太陽の光を反射して見えていますので、約13億km離れた所にある500mの厚さの反射光は
確認できなくなります。

僕が初めて土星を見たのは1986年。
ちょうど30年前。
今年めでたく、太陽を1周いたしました!!


その1986年は、火星も今年と同じような状況にあり、30年前の星空に思いを馳せています。
この年の火星は、いて座に位置していました。
1986年6月4日 午前0時


今年の星空。
火星は、てんびん座に位置しています。
2016年6月4日 午前0時


今年の夏は惑星が面白い!