Life in the Lone Star State -42ページ目

RedlineとBlackline

今日は仕事で使う用語のお話。

弁護士の仕事の重要な部分を占めるのが法律文書の作成ですが、Wordを使って文書を作成するのは日米共通です。

作成した文書は相手方との交渉の過程で修正が入り、最終的に合意に至るまでに当事者間を何往復もするのが通常です。その際、Wordには修正履歴(Track Change)という機能があって、この機能を使うと修正した箇所は異なる色の文字で表示され、削除した箇所は横線が文字上に引かれます。日本では主にこの機能を使って文書の修正を行い、相手方にも修正履歴付きの文書を送って変更箇所を明示するというやり方を取っていました。

他方、アメリカでは(日本もそうなりつつあると思いますが)Track Changeはあまり使わず、Deltaviewという文書比較ソフトを使って変更箇所を相手方に明示するというのが一般的な実務のようです。

そして、ここでRedlineとBlacklineという用語が出てくるわけですが、これはいずれもDeltaviewで文書比較を行い、変更箇所が明示されている文書のことを呼びます。そして、2つの違いは、Redlineというのは、直近の文書との比較版を意味し、Blacklineというのは、その文書のファーストドラフトとの比較版を意味するそうです。つまり、Blacklineというのは、おおもとのドラフトからどう変わったかというCumulative な変更を確認するために使う文書ということで、こちらの実務ではこれらを使い分けています。

そういえば、日本では修正履歴を使って変更箇所を明示するので、各回の変更箇所は違う色のハイライトを塗ったりして明示していましたが、確かにこれは面倒でした。日本語のDeltaviewの性能がもっと向上すれば、日本の実務でもこちらをメインに使っていくことになるんでしょうかね。