NY Bar受験記(Vol.2) | Life in the Lone Star State

NY Bar受験記(Vol.2)

4. Barbri開講後(5月末~6月前半)

ビデオ受講の場合、5月末からBarbriの講義が始まります。

まずBarbriの講義に出るかどうかという点について、自分のスタンスを決める必要があります。日本人の場合、真面目に講義に出席した方が効率がよいとは必ずしも言えません。講義をほぼ正確に反映した講義ノートが色々と出回っていますので、それを自分で読み込んで、あとは問題演習を沢山こなして記憶を定着させるというやり方の方がいいという人もいると思います。特に、リスニングの苦手な人にとってはそちらの方が効率的ではないかと思います。私の場合、リスニングは苦手でしたが、これも英語の勉強と割り切り、授業には全て出席しました。

その代わり、上述のとおり、授業を記憶の確認・定着の時間と位置づけ、事前の予習は欠かさないということを心掛けました。Barbriの序盤の授業はMBE科目がほとんどですので、これらについては、開講前に一度読んでいたこともあり、比較的順調に進めることができたと思います。ただ、一度英語で読んだだけではすぐに忘れるので、6月中旬近くにあった授業などは、授業の日の朝の時間を使って、もう一度さっとノートを読み直し、記憶喚起をした上で授業に臨むといった感じでやっていました。

MBE科目は大体1科目2日又は3日で講義が終わります。講義が午前中にあるので、午後はその日の講義の復習及び問題演習にあてていました。講義の復習はノートを読み直して再度の記憶の定着を図り、その後、Barbriの問題集を各科目、Primer → Preview → Enhancer → Level 1~4という順序でこなしていきました。これを全て解くと、1科目あたり130問ぐらい解くことになります。これをBarbriの講義の日の午後を使って解き終えることができれば理想的なんですが、最初は問題を解くのにも時間がかかり、正答率も悪いので解説の読み込みにも時間がかかり、なかなか2日又は3日使っても終わりませんでした。解き残した問題はその週の週末に解いていましたが、少しずつ積み残しができていく感じでした。

択一の問題演習をするにあたって、どの程度時間を気にして解くべきかという問題があります。本番では1問を1.8分で解かないと間に合わないのですが、(英語が得意でない人は)勉強を始めてすぐにはいきなりそんなスピードでは解けませんので、最初はあまり気にしないでもいいように思います。むしろ問題文の理解→規範の確認→あてはめという流れを意識しながら問題を解き、間違えたとしたら、上記のどこの部分で間違えたのかを確認しながら進めていく方がいいのではないかと思います。問題量をこなし、知識が定着してくれば、自然と解くスピードは速くなってくるので、時間を気にして解くのは6月下旬ぐらいからでもよいのではないかと 思います。

この時期、ぽつぽつとNY科目の講義やMPTのワークショップ等MBE以外の講義も入っています。NY科目の講義もMBE同様に予習を重視し、週末や前日の午後、講義の当日の朝など、MBEの合間を縫って予習は怠らないようにしました。

エッセイ及びMPT対策はこの時点では全くやる余裕がありませんでした。

5. Barbri開講後(6月後半~Barbri模試前)

6月後半に入ると、MBE科目の講義がほぼ終了し、NY科目の講義にシフトしていきます。(Barbriのカリキュラムは年によって若干違うようですが。)この時期はNY科目の予習をしながら、エッセイの演習とさらには7月上旬に実施されるBarbri模試の対策として引き続きMBEの演習も続けなければならないので、時間の割り振りが非常に難しい時期です。

私は、この時期は、①NY科目の講義の予習(ノート読み)、②MBEの演習、③エッセイ・NY Multipleの演習という優先順位で勉強を進めました。

①講義の予習は、最後の方は自転車操業のような感じで、講義の当日の朝2時間ぐらい使ってその日の講義分だけノートを読むというような状況でした。それでも何も予習をしないで臨むよりは随分記憶の定着がよかったのではないかと思います。

②MBEの演習については、まずは全科目Level 4までの積み残しを終わらせることを優先し、それが終わった後は、Kaplanの青本を各科目30~50問ずつぐらいやりました。模試が近くなってくると、BarbriのMixの問題を毎日少しずつ解くようになり、この段階になってやっと時間を計りながら解く練習を始めました。また、この時期はまだ記憶の定着が不完全なので、問題演習をする前に全科目もう一度ノートを読み込みました。

③NY科目については、授業があった日の午後に、その科目のNY Multipleの問題を解き、Barbriのエッセイ本を使ってその科目の論点を潰すという作業を復習を兼ねてやっていました。NY Multipleは科目によっては2、3問しか掲載されていないのですぐ終わります。エッセイは、最初はBarbriのエッセイ本の模範解答を読んでいましたが、長すぎて実用的ではなく(こんな答案は到底書けない)、途中から友人からもらった模範解答のアウトラインだけを読んで、論点の抽出、規範出し、あてはめ、結論だけチェックするというやり方に変えました。特に論点の抽出と規範出しに重点を置きました。本番でもおそらくあてはめに使える時間はそう長くはないだろうという予想と、論点と規範まで出せれば、ある程度点は稼げるだろうという見込みでした。

なおエッセイ対策に関しては、MBE科目は後回しにして先にNY科目から始めました。MBE科目は統一ルールとNYルールが若干違っており、頭が混乱しそうだったので、MBE科目のNYルールは後回しにして最後にまとめて覚えるようにしました。

Barbriのエッセイ本をやっていると、各科目同じ論点が繰り返し聞かれます。それだけその論点は出題頻度が高いということだと思いますが、全科目で100問程度しかなく、これだけでは、ノートにある論点を到底カバーしきれていません。そのため、このエッセイ本にある論述を押さえるだけで果たして大丈夫なのだろうか、ここに出ていない論点が出た場合は全く対応できないのではないかという不安を感じます。実際毎年、エッセイ本にない論点も多少出ているようです。

私は、そういう不安があったので、前述のHarryノートを読み込むことで対応しようと考えました。そうすれば、仮に論証を覚えていない論点が出たとしても白紙にはならず、せめて論点とぼんやりした規範ぐらいは書けるかなと思ったからです。

しかし、実際に本試験を受けてみると、大部分はBarbriのエッセイ本にある論点から出題されていました。的中率はかなりのものだと思います。こんなことなら、エッセイ本にある論点はもっと正確に細かい所まで覚えておけばよかったなと思いました。

(つづく)