浦和の麗和幼稚園・斎藤惇夫園長の絵本大学。
今月も面白うございました<(_ _)>
今回のテーマは「近代絵本の始まり」
日本が明治維新のころ、
西洋・特にイギリスで、突然に絵本が続々と出版されたのだとか。
石井桃子さんは「岩波少年文庫」の編集力を買われて
40代に入ったころに、アメリカへ渡ったとか。
講義では、
わらべうたを絵本にしたランドルフ・コールデコットの紹介を中心に
わらべうた(音楽)というリズムと言葉の面白さだけで遊んでいたものに
深い読み取りとユーモアの広がりを加えて物語にしたのは、
まさに絵本の”発明”であった
ということを、
版画刷りの絵本を実際にページをめくりながら味わいました。
今や家にもプリンターがある時代。
版画刷りの絵本の精密さや優しさは、もう当たり前でなくなってしまっていること。
代わりに別の何かが、当たり前として子ども達の前に鎮座していることを
なんとなく、空さみしい気持ちで感じていました。
***
こどもにとって、文学とは何か。
そして、文学にとってこどもたちとは何なのか。
私たちはもう子どもだましはやめましょう。
刺激だけでごまかすことをやめましょう。
着色菓子のようなもの、ピラピラしたもの、けばけばしいもの、おどかすだけのもの、支離滅裂なもの、だらしのないものを、本とよぶことはやめましょう。
それらを出版して、一度だけであきられて捨てられるような商利主義と
おろかな無駄遣いを断ち切りましょう。
その反対に、子どもたちを静かなところに誘い込んで、
ゆっくりと深々と、楽しく面白く美しく、いくどでも聞きたくなるような素晴らしい語り手を、私たちは絵本とよびましょう。
(瀬田貞二『絵本論』より)
便利な物が何でもある今の時代とちがって
「昔の人」は何もなくても工夫して生きていた。
それは、
ただ”なかった”からそうしていただけで、
便利なものがあれば「昔の人」だって使っていたのかもしれない。
”なかった”から、使わずに生きていた「昔の人」から、
便利に囲まれた現代の暮らしへ。
”ある”けど、あえて使わずに生きてみるというのが、これからなのかもしれない。
そうしないと、取り戻せない・失ってしまった何かがある気がするから。
10月のイベント
10月もスクールイベント盛りだくさん!
自然遊び・料理・社会見学などなど
お子さまの”やりたい!”を引き出すきっかけづくりを始めます☆
無料体験受付中!
イベント参加やスクール体験のお申し込みは、公式LINEよりご連絡ください🌱
↓こちらからご登録お願いします!
自然派フリースクール はぐくみの木
開校日 月・水・金(隔週)、ときどき土日祝
開校時間 9:00~15:00
活動場所 「はぐくみの家」
さいたま市桜区西堀8-20-27-101
※お問合せは、公式LINEからお願いします
公式Instagram→自然派フリースクールはぐくみの木