浦和の麗和幼稚園・斎藤惇夫園長の絵本大学。
今月も面白うございました<(_ _)>
今回のテーマは「リアリズム」
まず、大人のリアルとこどものリアルは異なるということ。
たしかに・・・
絵本ではよく、
こどもと動物がともに過ごす話が描かれます。
トールキンという人が、
「人間はなぜ空想物語を描くのか?」を考察したそうで
・時間と空間の深みを探りたいから
・人間以外の動物と話したいという欲望の実現
とのこと。
なるほど・・・
***
斎藤先生のお話には、
黄金時代の蒼々たる方々のお名前も沢山出てくるのですが
私の尊敬する石井桃子さんもそのお一人で。
1950年、石井桃子さんが岩波少年文庫を編集し、
その素晴らしさにGHQが買い取って全国の学校に寄附したんだとか。
その後、石井桃子さんはアメリカにも呼ばれ、歴史的な絵本作家さんたちとの交流の中で児童文学を学ばれた。
そして帰国後、仲間たちとともに日本の児童文学を”戻す”活動に取り組まれたそうです。
そう。
この”戻す”という取り組みが、
まさに私たちが今考えていることと似ていて。
石井さんたちの時代とはまた違った意味合いだけども
このデジタル支配された時代の幼年期・児童期を、
少しでも”人間らしい・人間ありき”に戻したい。
自然派フリースクール「はぐくみの木」でも
そのあたりを土台に、日々考え続けています。
そして、
斎藤先生がともに歩まれてきたお仲間の名前が
今、私たちにとっては憧れの遠い存在として聞かれるように
私たちが今、ともに語らい・試行錯誤している仲間たちも
いつか「あの〇〇さんですか!」と言われたりするのかもなぁ~と耽ってみたり( *´艸`)
***
『ちいさいおうち』で有名なヴァージニア・リーバートンは
絵本を作るとき、自分の娘・息子に読んで聞かせて、
その反応を見て修正を加えながら完成していったそうです。
そのことを「こどもと一緒に制作する」と言っていたとか。
斎藤先生も編集者として、
完成前の絵本をわが子や近所のこどもたちに披露して
その反応を見て創り上げていったそうです。
中には、麗和幼稚園のこどもたちも”協力”してできた絵本もあるんだとか。
この、「こどもと一緒に制作する」の意味合い。
今、売れる本は
今の、こどもたちに沿った絵本なのかもしれない。
わかりやすく刺激的で、展開が早くて、ひねりのあるもの。
それは必ずしも、こどもが本来持っている感覚に沿っている
というわけではないのかもしれない。。
それを想うとき、
やはり”戻す”という営みを、大切にやってみたいと思うわけです。
来月は夏休みでお休み。
次回は9月、愉しみです^^
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自然派フリースクール はぐくみの木
開校日 月・水・金(隔週)、ときどき土日祝
開校時間 9:00~15:00
活動場所 「はぐくみの家」
さいたま市桜区西堀8-20-27-101
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