スクールにお問い合わせくださる方から、
「浦和の麗和幼稚園に行ってました」と聞くことが多く。
麗和幼稚園の園長先生は、
絵本や児童書の出版社・福音館で編集者をされていた、
有名な児童文学『冒険者たち』作者でもある斎藤惇夫さんで
毎月「絵本大学」という講座を開催されていると、
保護者さんから教えていただきました!
何を隠そうワタクシ、結構な児童文学マニアでありまして。
第1回はすでに終わっていたので、
第2回目から参加することにいたしました!!
↑教会の礼拝堂での講座。ステンドグラスが素敵♪
「昔話を、おじいさん・おばあさんの話を聞いて育った方は、どれくらいいますか?」
60人くらいいる中で、手を挙げたのは3人ほど。
「そこのお若い方も、お話は聞かれてないですかね?」
と話を向けてくださったので、
「はい。まんが日本昔ばなしを見ていました」と答えると
「あぁ・・・それを最悪と言います」とバッサリ🤣
***
齋藤先生がこどものころは、
夕食が終わると、兄妹3人で
囲炉裏の前に座っているおばあさんの元へ行き、
「あったでんがの、」で始まる昔話を聴くのが
面白くて、愉しくて、たまらなかったそうです。
その原体験から、
「こどもたちにこの悦びを返さなくては」と
児童文学の編集者として活躍されてきたそうです。
もちろん私の中には、そんなにも豊かな思い出はなくて。
そのあたたかさを羨ましく感じると同時に、
それがない状態でどうやってこどもを育てられるだろう?
という焦りに似た疑問が湧いてきました。
***
そして齋藤先生は言うのです・・・
「直接話してくれるのを聴いているわけですから、
じーっと祖母の目を見ているんですね。
その、祖母の目の奥に、故郷の自然や情景が浮かぶ。
祖母の語る言葉を、心の中で絵画化していたのですね。」
「一言一句を絵に変えることができた」と。
それはまさにまさに、
自然派フリースクール・はぐくみの木の軸としている
「どんぐり倶楽部」糸山先生が提唱している
視考力そのものではありませんか(゜ロ゜)!!
昔、といってもまだ大昔ではない過去の時代。
人間としての豊かさにあふれていた暮らしの中では
特別に何かしなくても、頭と心を自然に育てられていた・・
時代が、世の中が、
それをできなくなったから「どんぐり倶楽部」が作られた。
そしてさらに、
小学生でもオンラインゲームやスマホを持つなど
「どんぐり倶楽部」を取り入れることもどんどん難しくなっていく時代。
講座後、斎藤先生に訊いたんです。
「私の中には、こどもたちに語るべき昔話はありません。
最悪の世代である私たちは、どうやって子育てしたらいいのですか?」
すると斎藤先生は
「大丈夫です、良い本がこんなにも出てますから」と
笑っておられました。
***
帰ってさっそく、おすすめされていた
瀬田貞二さんの『子どもの本評論集・絵本論』を取り寄せました。
まだ読み始めたところですが、
「もうすぐ末っ子が3歳になります」とあり
出てくる話から計算すると、瀬田さんが40歳くらいのときに書かれた文章だとわかりました。
私と同年代で、こんなにも
こどもの成長・発達に必要なもの、またふさわしくないもの
が明確にわかっていて、その上で子育てをしている。
自分のあまりの未熟さに、
こどもをないがしろにする商売優先の世の中に、
なんとも申し訳ない氣持ちでいっぱいになりました。
それでも、
今いるこどもたちと、今の私で関わるしかない。
ならば、学ぶしかない。考えるしかない。感じるしかない。
地球とこどもと未来に優しい生き方を。
身が引き締まる思いでした。
来月も、愉しみです^^
6月の予定
6/7 堀越けいにんさん田植えイベントに参加
6/5 不登校ナビゲーション講座(当事者向け)
6/15~16 はぐくみ親子キャンプ@猿花キャンプ場
6/21 かぞくのかたち
6/21 タニンゴト食堂
6/23 不登校ナビゲーション講座(当事者向け)
6/23 パパ塾
6/30 支援者向け不登校ナビゲーション
6/30 マンサンダルワークショップ
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自然派フリースクール
はぐくみの木
開校日 月・水・金(隔週)、ときどき土日祝
開校時間 9:00~15:00
活動場所 「はぐくみの家」
さいたま市桜区西堀8-20-27-101
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