教授診察から病室に戻ると、主人が待ってました。
私が泣き顔なのを見ると、顔が強張ってます。
「子宮全摘だ。もう子供産めなくなる」
って言うと、主人はほっとしたみたいに言いました。
「良かった。そんな顔で戻ってくるから
余命宣告されたのかと思ったよ。
まだ産まれてもいない子供のことより、
今いる子供のために、死なないことを
優先させないと!」
目からウロコでした。
もともと、後ろ向きに考えがちな私にとって、ポジティブな主人の言葉にたくさん助けられてきました。
そうだ。
息子はまだ一歳半。
この子が立派な大人になるまでは、絶対に
死ねない。