ふと長編の小説を書きたいと思ったので書きます←
これはえぬふら全員が一応メインになります。
続きはテーマ「長編えぬふら」で追っていってもらえればと思います。
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「ありがとございましたー!」
お客さんが指差したベースを、丁寧に梱包して手渡す。
最後は最高の笑顔で送り出す。
その楽器と、一生仲良く
大切にしてやってくださいね
と、想いを込めて。
「スンヒョプくん!ちょっと二階のコーナー見回り行ってきて!」
「あ、はい!」
黒のレザーにビンテージのジーンズを履いた髭のカッコいいおっさんに言われて、俺は階段を駆け上がる。
あの40後半のおっさんはこの店の店長。
黒い壁と打ちっ放しの天井は店長のセンスそのものだ。
一階はギターやベース、またその周辺機材。
二階はキーボードやシンセ、ドラム。
三階は楽器の教本やバンスコ。
ここは狭い路地の奥に位置する
三階建ての縦に長い楽器屋。
昔は一階建てで、増築したらしい。
店長と俺と、あと他にスタッフが3人。
俺はここで働いてもう丸2年になる。
「ヒョプ、今日から新しい子入るから!」
二階でシンバルの並び替えをしていると、店長がそう話しかけてくる。
「お!そういえばスタッフ1人辞めちゃうんでしたね」
「そうそう、だから穴埋めしないと人足りなくなるからさ」
「いくつの人なんですか?」
「うちのジェヒョンと同い年」
「お!弟が増える!」
「おー可愛がってやってな」
そう店長に肩を叩かれる。
楽器屋のスタッフやりたがるのは大抵ただの音バカばかり。
俺も楽器とか音楽とか大好きの音バカだから、あ、ちなみにギターやってるんだけど
だから新しい人が入るたびどんな話ができるのかわくわくしてる。
そして次の日
いつも通りレジの整理をしていると、店内にいるお客さんの一人に目が行った。
かなり猫背なのにそれでもまだ背が高い。
深くかぶったフードから金髪の髪が覗く。
疑ってるわけではないけど、その怪しい見た目からちょっと声をかけてみた。
「……何かお探しですか?」
「…………」
黙って俯いたまま。
俯いているから表情が読み取れない。
「あの…?」
すると顔を上げてこっちを見た。
うお、すごい眼光…
「…………今日からお世話になります、チャ フンです」
低く落ち着いた声でうまく聞き取れなかったけど、なんとか理解した。
この人が新しいスタッフ………
ちょ…
これは怖すぎるだろ店長!!!!泣
つづく。