西村優菜プロ、
第52回住友生命Vitalityレディス 東海クラシック
優勝おめでとうございます。
最終日ほんとに素晴らしいプレーでしたよね。
久し振りにゴルフの記事を(笑)。
小柄(身長150cm)な西村プロのスイングには、
私が考えている
体力的に恵まれていないゴルファーがやるべき理想
がすべて詰まっていると思います。
1 パックスイングでヘッドが早く上がること
2 身体の回転でフォワードスイングできること
3 左腕のアームローテーション主体でフォワードスイングできること
1は、主は左グリップだと考えています。
左グリップがストロング(フック)傾向(こぶし2個以上見えるかぶせ度合い)で
左小指球(丘)がしっかりグリップエンド左側に当たっており
左小指球(丘)に緩みが起こらないよう(ため)に
(しっかり握る目的はクラブ(グリップ)をつかむことではありません)
左小指がしっかり握れていていれば、
グリップエンド(特に左側)の押さえが効きますのでヘッドは下がらず適正に上がります。
ですが、ゴルフスイングが十分に理解できていないと、
アドレスの前傾不足、適正な前傾姿勢に対して前傾不足な回転、
手(グリップ)が早く上がる(動ごく)始動、手首や肘が早く曲がりヘッドが低く横に動き過ぎる始動
などが起こり、適正なグリップでもヘッドが適正に上がらないことは起こります。
2は、適正なタイミング(順序)で身体を動かせることだと考えています。
また、ゴルフスイング(特に動力システム)への理解も重要です。
フォワードスイングを
左足(踵)⇒左脚(膝)⇒左腰⇒左胸(肩)⇒左脇(上腕)⇒左(前)腕⇒左手首⇒グリップ
⇒ヘッド(特にトウ)
の順に動かし戻していけるか、
そこに下半身(腰、骨盤)と上半身(胸・肩、胸郭)の捻り差(パワー)が生まれるか
ということが重要で、理想としては、
そこで生まれた捻り差(パワー)を解放(出力)しながらインパクトからフォロースルー、フィニッシュを迎える
それを主の動力システムと考えるということです。
3は、ヘッドを前に出す力ではなく、トウを元(スクエア)に戻す力を使うことだと考えています。
ロフト角を立てながら、球の手前の地面に触れずにクラブヘッドの重心(芯)で球をとらえるためには
ハンドファーストインパクトが必要不可欠で、
そのためにも2の身体の回転でインパクトを迎えることが重要です。
また、最終的にはヘッドの動きを下(前)方へ動かし(開放し)ながらフォロースルー、フィニッシュを迎える訳ですが、
それを身体全体の動きを極力止めないで、かつ、手首の動きを極力抑えて腕のローテーションで行うか、
身体の動きを止めて手首を使って行うかの2パターンが主となり、
パワーヒッター以外は前者をスイング作りの基本に置くことがおすすめだと考えています。
初心者ゴルファーの多くは、インパクト以降、ヘッドをアドレスポジションより前に出しながら
球に力を与える、もしくは、球を打ち上げる
とイメージされているようで、
このようにイメージされるとハンドファーストインパクトにならず、
左手首が甲側に折れたフォロースルーを迎えることになります。
また、ターゲットラインへの意識が強く、左アームローテーションが逆(右)回転になることもあり、
インパクト前後で腕がロックしてヘッドがやや右側(アウトサイド)傾向で高くフォロースルーされてしまいます。
このような場合も左肘が曲がったり、左手首が甲側に折れたフォロースルーを迎えることになります。
まず3の基本を覚えれば、西村プロが18番ホールのセカンドショットで選択したように、
極力左に行かせたくない場合だけ、3の動きを抑える
という選択も可能になります。
17番ホールセカンドショット(左グローブ向き参照)
18番ホールセカンドショット(左グローブ向き参照)
いろいろと説明させて頂きましたが、
「左、左、左……」と沢山出てきたかと思います。
理想的なスイング作りをする上で
左前腕尺骨側、左手小指側屈筋群の強化
左上腕三頭筋、左上腕二頭筋の強化
は必要不可欠だと考えています。
利き腕ではない方がほとんどだと思いますが、
地道に鍛えて頂きたいな
と思います。
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