こんにちは
ビストロ ヒマワリの
後藤 聖名(ごとう みな)です。
最近、改めて読書を自分の課題にしています。
はじめは 積み上がった「積読本」解消の為でしたが、読みたい本は読みたい気持ちの時にすぐ読み始めないと気持ちが冷めてしまうのです。
鉄は熱いうちに打たないと!ですね。
でも
読みたい本が現れても 読んでないのが一杯溜まってるから今度にしよう。と後回しにされた本は
やっぱりAmazonのほしい物リストにずっと居座ったまま。
読みたい本に出会った時にいつでも、それー!と
読み始められるようになるのが目標です。
私の読み方は、本を買う前に シェフにプレゼンして、「ね、面白そうでしょう。読みたいよね?」と言って、無理にうんと言わせてから
数冊買って 用意ドンで二人で別々の本を読み始め、読み終わったら交換します。
早く読まないと 追い抜かれるので刺激になります。
二人で読む本は 主に
今回のような 情報を共有しておきたい
食や健康情報、環境問題、自己啓発系等です。
こちら最近読んだ細菌の本
YouTubeの本の要約チャンネルで知り、その後、本屋で見つけて 飛びついたのですが
2〜30ページ読んだ所で早くも挫折しました。
アブナイ アブナイ
私の脳みそ スマホ脳になってました。
間に全然違う軽めの本を2冊程読んで
ウォーミングアップしてから再チャレンジしたのでした。
内容、ページ数共に、なかなか読み応えがあります。
エンジンがかかるとミステリー小説のようにグイグイ引き込まれる内容でした。
私は子どもの頃から何かと具合が悪くて、
いつも病院通いをしていました。
大人になって その原因が
子どもの頃に大量にとった抗生物質による
腸内細菌への影響だと分かって
食の大切さや身体に入れる物、環境などの大切さを勉強するに至りました。
生まれてからずっとどこか具合が良くなかった私は食の勉強をやりはじめて
数年前にやっと
人生で今が一番元気!
と言えるようになり、それまでの健康オタクは卒業したつもりでした。
それでも こういう本にワクワク キュンキュンしてしまうのですから やっぱり私は根っから健康オタクの星の元に生まれたのかも知れません。
そしてそれを勉強する為に具合が悪い時代を過ごして来たのかも知れません。
この本では 抗生物質による影響以外にも、
出産から育児中に
母から子へと 受け継がれる微生物群がいかに重要かという事も書かれていて、大変納得しました。
清潔神話の中で育った世代に是非とも知ってもらいたい内容です。
今、とにかくウイルスが悪者にされて
消毒、滅菌、抗菌が大ブームですよね。
それが 皮肉にも 逆に悪い菌の増殖に繋がるという微生物の仕組みは世間ではあまり意識されていませんが、実は同じことが私達の身体
の中でも起こっています。
つい最近、2000年代に入って明らかにされたヒトゲノムプロジェクトの結果では
ヒトの遺伝子の数は なんと なんと!
マウスより、小麦よりも少なくて、
あの、ミミズより小さな線虫より僅かに多いだけなのでした。
そして、このあとのマイクロバイオームプロジェクトにより、ヒトの身体をここまで複雑に動かしているのはヒトの遺伝子、というよりも
細菌やウイルスを取り込んだ細胞などを含む微生物群がヒトと共存共栄しているおかげだということがわかったのです。
人間と共生微生物群のゲノムの総数から見ると
ヒトのゲノム数の割合は僅かに0.5%程なのだとか。
私達、自分の行動は完全に自分の意志によるものと思い込んでいますが
やたら甘い物が食べたくなったり、イライラして攻撃的になったり、訳もなく落ち込んだりしてしまうのも
また、恋をしたり
さらには痩せたくても痩せられない悩みまでもが
共生する微生物の影響なのだと言います。
これは心理学もぶっ飛んでしまう程の衝撃です。
フロイトもユングもびっくり!!です。
ですから私達は微生物を敵としてではなく
生涯の大切な友として 上手くやっていかなければ生きてはいけないんですね。
自然栽培の農家さんから聞く話では
害虫 という言葉は人間が 自分の都合で勝手にそう呼んでいるだけで
どんな生き物も自然の中では共存共栄しているといいます。
人間の一時的な都合だけで
むやみに消毒や殺菌をしてしまうと
そこで完璧だった自然のバランスが崩れてしまう。
それは 私達の身体もまったく同じで
私達の身体をひとつの生態系とすれば
森林伐採をはじめ、外来種の持ち込みや
農薬使用、肥料のやりすぎにも警戒が必要という事ですね。
自然への敬意を忘れないように
そして その上で発展した化学のチカラを上手に生かしつつ、共に賢く生きていきたいものです。
少しでも興味が湧いたら是非読んでみて下さい。
皆様にお会いするのを楽しみにしています。
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