好きだった煙草が吸えなくなったので
葉巻や、その代わりになるものを吸ってみた。
それでも同じ香り同じ味の香りじゃないから、良いと思えず結局拒んでしまう。
好きだった友達が居なくなったので
他の人を誘ってみても
同じような楽しさは無い。
好きだったアーティストが居なくなったので
他のアーティストの新曲を聴いてみたけど
同じ良さはない。
好きだった物が壊れてしまったので
他の物で代用しても
同じ事は出来ない
苦労して手に入れたお気に入りがあっても
何でもすぐに何かと理由つけて
手元から離れて行くんだな。
結局今も身の周りには「お馴染み」のものなど無く、新しいものしかない。
だから俺は想い出すら思い出せないのかもな。
それに関して特に
勿体無いとか悲しいとか思わないけど、
安心も安らぎも安堵も何もないな。
懐かしい曲を聴いてるときと
家族と会うときだけだ。
でも手に入れたものは
全て愛して大事にしてきたのに
何故全て勝手に
手元から離れて行ってしまうのか。
今は目に映るもの全て儚く、
希望のないものにしか見えない。
それでもまだ大事にしたいと思う
気が違ってしまいそうだ。
