渋谷区神宮前の不動産店舗に向かうため、明治神宮前駅から裏原宿を10分ほど歩きます。
駅を降りて間もなく、ほんの数百メートル、5分程度の間ですが、
ふと目にしただけで、一気に10件の空き店舗が出ています。
少し前まで営業(またはコロナ自粛)していた店舗です。
やはり今年の衝撃は、店舗にとって相当なものだったと一目でわかる光景です。
退去されたテナントさんも苦渋の決断やご英断、様々な思いや事情があったろうと思います。
そもそも表参道・原宿は賃料も高いエリアですので、経営のかじ取りも難しい地域といえます。
そういう意味ではテナントの入れ替わりも多いエリアでもあるでしょう。
以前何気なく目にした、柳沢きみお氏の「sewing(原宿ファッション物語)」という、原宿は若者の夢とエネルギーに満ちた街である一方、その大半の夢が敗れ去る厳しい現実を描いた漫画を思い出しました。
しかし今回は、夢をつかんだ成功者や経営基盤のしっかりした企業、地道に長年営業してきた老舗まで、それこそ根こそぎ吹きさらしてしまいました。
しばらくは大家さんとしても気をもむ時期が続くかもしれません。
それでも、撤退を決断するテナントがある一方、これを機に好立地店舗を確保しようとする方もいます。
この街は、また新しい風を吹き込んでくれることでしょう。
大家さん応援