つぐみのひげの王様 | 五代目モルモットかめちゃんの日記

五代目モルモットかめちゃんの日記

0歳のモルモットと暮らす毎日をつづります。

突然で申し訳ございません。

 

モルモット(のりまき)と

ハムスター(つー)が

 

ネズミ流

童話を演じます。

 

「つぐみのひげの王様」

 

 

ある国の
王さまのむすめは

とても美しくて

でも

高慢ちきで
口の悪い王女さまでした。

 

 

ある日
父王さまは

王女さまの

結婚相手にふさわしい

若者たちを
お城へ招きましたが


王女「樽みたい」
王女「死神みたい」


王女さまは
次々に文句をつけて

 

 

しまいには
いちばん身分の高い

男性に

王女「ひげがつぐみのクチバシみたい」

あちゃー。
やっちまいましたよ。

 

父王様は

ひどく怒って

こう言いました。 

 

 

父王「よいか、
お前(王女さま)のような
高慢ちきな娘は
この城から出ていけ。

明日の朝一番に

この城に来た者の

嫁になれ。

 

さっさと出ていけ!」

そして

 

 

次の日の朝
たまたま
物乞いにきた

 

乞食(こじき)に

ほんとに
お嫁に行くことに

なりました。

 

 

乞食と

王女さまはお城をでて

暗くて広い森を進むと
乞食はこう言いました。

乞食「この森も
さっき通った大きな町も
みんな
つぐみのひげの王さまのものさ」


こんなことなら
あのつぐみひげに
お嫁に行けばよかった。


王女さまは

後悔しましたがもう

お城へは戻れません。

 

 

やがて
乞食と王女さまは


みそぼらしい小屋で
暮らし始めました。

 

 

ですが
ご想像つくと思いますが
何しろ

王女さまですから

家事はできませんし
手仕事もできませんし

 

 

働かなければ
食べていかれない王女さまは

つくみのひげの王様のお城で

女中働きをすることに

なりました。

 

 

王女さまは
台所仕事の女中になって


どんなきつい仕事も

こなしました。

ところがある日

王女様の前に
美しい着物や宝石を身に着けた
男性がやってきて

 

こう言いました。

 

 

つぐみ王「そこの女中さん。
ちょっと
ダンスの相手を頼みたいのです。」


ひえっ
これ
つぐみひげじゃないですか?!

おおお王さまですよ?! 

 

 

王さまは
女中(姫さま)を
大広間へ連れて行こうとしました

 

 

は?
王女さま?
なんか落ちましたけど?


これがですね。

王女さまは
じぶんのポケットに

 

 

残飯を持ち帰る壺を

入れていた

らしいのです。

食べ物を
家に持ち帰って

乞食と一緒に
食べようとしていたのです。

 

 

 

人「なんて恥ずかしい娘」
人「残飯を持ち帰るですって」


周囲の人は
あざけり笑いました。

王女さまは
その場を逃げようと

しましたが

 

 

そこへ
つぐみの王さまが


つぐみ王「逃げないでください。
私が誰かわかりませんか。」

 

 

いやちょっと待って。
誰かって。

あっ

あの乞食!

なんと乞食は
つぐみのひげの王さまが
変装した姿だったのです。


つぐみ「すべては
あなたを謙虚な心にさせるため。」


全部

つぐみひげの王さまの
仕組んだことだったと

いうのです。

 

 

つぐみひげの王さまは
王女様に
改めて結婚を申し込みますが


王女「私はその価値がありません」

王女さまは
泣いて詫びました。

ですが
この場の誰もが
ふたりの結婚を祝福して

王女様の父王さまも
喜んで祝福に
駆け付けたそうです。


めでたしめでたし。