Mercury II model CX / 米Universal Camera Corporation (1945年)
 
 
【基本情報】
ピント合わせ:目測
レンズ:Tricor 35mm F2.7 / Universal
レンズマウント:(不明、レンズ交換可能らしい)
シャッター:ロータリー式メタルフォーカルプレーンシャッター
シャッター速度:1/20~1/1000秒、B、T
シャッターチャージとフィルム巻き上げ:同時(セルフコッキング)
シャッターチャージと速度設定:チャージ後に速度設定
二重露光防止:シャッタチャージでフィルムが巻かれる
フィルム:35mmフィルム使用(ハーフサイズ)
重さ:572.5g
 
【フィルム装填】
※特にクセはないのでフィルムは普通に装填すればいい。
・底面のロック解除ボタンを押し、裏蓋を開ける。
・フィルムをセットし、フィルム先端を巻取軸のスリットに差し込む。

・フィルムをスプロケットに沿わせて、正面レンズ左のチャージダイヤルを時計回りに回しフィルムを巻く(同時にシャッターチャージされる)。

・空シャッターを切る。
・フィルムが確実に巻き取られていること、スプロケットと穴がズレていないことを確認しながら、同様に数回空シャッターを切る。

・裏蓋を閉める。
・シャッターチャージダイアルを押さえながら、カウンターを回し「1」に合わせる。
※カウンターは撮ると増える加算式
 
【撮影】
・撮影距離を上部の印に合わせる(目測)。
・絞りを刻みに合わせる。

・正面レンズ左のチャージダイヤルを時計回りに回してシャッターチャージする(同時にフィルムが巻かれ、カウンターが回転する)。
・正面レンズ右のシャッター速度ダイアルを押し込みながら回し、目的の速度を刻みに合わせる。

・ファインダーで構図を決める。

※ファインダーにある縦横のトゲは近距離撮影時のフレームガイドとの噂があるが定かではないし、そもそもファインダーを覗くとぼやけてよく見えない。
・シャッターを切る。
 
【フィルム取り出し】
・正面下部のダイヤルの▼をREWINDに合わせる。

・巻き上げノブを矢印の方向に回してフィルムを巻き戻す。

・底面のロック解除ボタンを押し、裏蓋を開ける。
・フィルムを取り出し裏蓋を閉める。
・正面下部のダイヤルの▼を左上の印に合わせる。
REWINDを解除しないと、チャージは出来るがシャッターは切れない。
 
【メモ】
アルミダイキャスト削り出しの大きく堅牢なボディでまさかのハーフサイズ、
シャッター音は「カシャッ!」じゃなく、「ブゥ~~ン」というゆるい回転音、
ボディを埋め尽くす、ヒエログリフかマヤ文字ばりの被写界深度表と露出換算表、
Mercuryって実に怪しく楽しいカメラですね。
ちなみにこのカメラ、レンズまわりが某MッキーマウSっぽいともいわれています。