ネズラー通信編集部のブログ -4ページ目
シャーペンB。【ミッキー・ノラ・ファーブル 第三章】今日は天気がいい。
陽ざしも強い。
少し
日向に出て、
俺は甲羅干しをしていた。
下の砂地も
随分と乾燥していて
気持ちいい。
日光浴には
意味がある。
紫外線を浴びて、
ビタミンDを合成し、
くる病などの予防にもなるのだが、
紫外線の力を借りて、
皮膚病を処置、及び予防することも
可能である。
また、
陽ざしを浴びることにより、
ちょっとワイルドな男になれる。
そんなことを考えながら、
亀のように
じっと
ジリジリ照り付ける太陽の恵みを享受しつつ、
目の前のアリを
観察していた。
虫はいい。
いくら見ていても飽きない。
それに
虫は寡黙だ。
俺が教えている
学校の女学生が、
俺が日光浴している砂場の横にある、
こじゃれた
石造りの椅子と
屋根のある下に座って、
おしゃべりを始めた。
先生である俺が
日光浴をしていることに気が付いていない。
どうやら
会話の内容は
わが校の
音楽教師であり、
絶対音感を持つ、
天才吟遊詩人、
竹崎しげる先生についての話のようだ。
『ちょっとやばくない?
あれ、
黒すぎて、
目の位置どころか、
顔の配置、わからないわ。』
『何でも
夜の帝王と呼ばれているそうよ。
先生、すごい歌うまいでしょう。
あれで、
貴婦人を夜にバルで口説きまくっているそう。』
『えー、
真っ黒じゃん、
色んな意味で。』
『あまり日焼けしているオトコは、
信じちゃいけないよね。』
そうなの!
シャーペンB。【ミッキー・ノラ・ファーブルの伝説】
※前回のお話しは上をクリック。
貧しいミッキー・ノラは
昆虫を観察し、
時には食べ飢えをしのぎつつ
上梓した書籍は、
「昆虫記」として広く親しまれている。
さて、
偉人には
常軌を逸した逸話はつきものである。
例えば、
ミッキー・ノラの場合、
小鳥を観察していたこともあるが、
やはり、
食べた方がいいだろう、
と
食べたと言われている。
理由は
鳥はピヨピヨ鳴くし、
美味しそうだったから、と
言われている。
また、
朋友パスツールとは
ワインの教養のなさで、
疎遠になったと言われている。
ミッキー・ノラは羊飼いの
貧しい家庭に産まれ、
ワインなど飲んだことがなかった。
一口飲んで、
クダを巻き、
パスツール家の床に転がり
寝てしまった。
『あれ、ここはどこだ?』

『ミッキー・ノラ先生、
お帰り下さい。』
『誰だ、オッサンは?』
『私はパスツール家の執事でございます。』
『?』
こんな調子のミッキー・ノラだが、
好きなことを続けることで、
偉業を成した。
現代の
動物行動学の基礎を築いた。
やはり
偉人なのである。
(このお話は
タイトルの通り夢想家であり、
テーマの通り、ねこのおはなし、です。)
(つづく・・・)

