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夢想家 737 ky ネズラー通信(C) 山本京嗣

水彩。




【ミッキー・ノラの生活】




私はアンナ。

お花が大好き。
草原が大好き。
森は入ったら
おじいさまに怒られるけれど、
森も大好き。

生き物たちが大好き。


今日は
ちょっとした
低木の生えた広場に来たの。

視界は悪いけれど、
きれいなお花がいっぱい咲いているわ。

私は
好みのお花を手折って行く。

お部屋でドライフラワーにしましょう。



そのとき、
ガサゴソの木が揺れるの!

何かが来るわ。

怖い!
キツネかしら・・・



ふんころがしちゃーん。


夢想家 737-1 ky ネズラー通信(C)



『ミッキー先生!』


『おう、
 アンナか?
 君も昆虫の観察?』


『違います!』







(つづく)


夢想家 592 ky ネズラー通信(C) 山本京嗣 作品

シャーペンB。



【ミッキー・ノラ・ファーブルの伝記】



ミッキー・ノラは
色んな昆虫を観察したことで
有名だが、

特に
フンコロガシが好きだったようだ。

昆虫記の最初も
フンコロガシのお話しから始まる。

昆虫記を読み、
フンコロガシの面白い習性を知った
読者は多いだろう。



『今日は、
 フンコロガシがいないなー。』

夢想家 592-1 ky ネズラー通信(C)

『先生、
 今日は、
 ハチの観察に来られたのでは?』

夢想家 592-2 ky ネズラー通信(C)

『今日は、
 フンコロガシがいないなー。』

夢想家 592-1 ky ネズラー通信(C)

『先生、
 帰っていいですか?』

夢想家 592-2 ky ネズラー通信(C)

『今日は、
 フンコロガシがいないなー。』

夢想家 592-1 ky ネズラー通信(C)







(つづく。)


ミッキー・ノラ・ファーブルは、
2013年くらいから投稿していたが、
全くウケなかった。
今更、少しウケるのが、ウケるしかない。
夢想家574 ky ネズラー通信(C) 山本京嗣 作品

シャーペンB。


【ミッキー・ノラ・ファーブル 第三章】



今日は天気がいい。

陽ざしも強い。

少し
日向に出て、
俺は甲羅干しをしていた。


下の砂地も
随分と乾燥していて
気持ちいい。

日光浴には
意味がある。

紫外線を浴びて、
ビタミンDを合成し、
くる病などの予防にもなるのだが、

紫外線の力を借りて、
皮膚病を処置、及び予防することも
可能である。


また、
陽ざしを浴びることにより、
ちょっとワイルドな男になれる。


そんなことを考えながら、
亀のように
じっと
ジリジリ照り付ける太陽の恵みを享受しつつ、

目の前のアリを
観察していた。

虫はいい。
いくら見ていても飽きない。

それに
虫は寡黙だ。



俺が教えている
学校の女学生が、
俺が日光浴している砂場の横にある、

こじゃれた
石造りの椅子と
屋根のある下に座って、
おしゃべりを始めた。


先生である俺が
日光浴をしていることに気が付いていない。

どうやら
会話の内容は
わが校の
音楽教師であり、
絶対音感を持つ、
天才吟遊詩人、
竹崎しげる先生についての話のようだ。


『ちょっとやばくない?
 あれ、
 黒すぎて、
 目の位置どころか、
 顔の配置、わからないわ。』

『何でも
 夜の帝王と呼ばれているそうよ。
 先生、すごい歌うまいでしょう。
 あれで、
 貴婦人を夜にバルで口説きまくっているそう。』

『えー、
 真っ黒じゃん、
 色んな意味で。』

『あまり日焼けしているオトコは、
 信じちゃいけないよね。』



そうなの!
夢想家 579 ky ネズラー通信(C) 山本京嗣 作品

シャーペンB。





【ミッキー・ノラ・ファーブルの伝説】
※前回のお話しは上をクリック。



貧しいミッキー・ノラは
昆虫を観察し、
時には食べ飢えをしのぎつつ
上梓した書籍は、
「昆虫記」として広く親しまれている。


さて、
偉人には
常軌を逸した逸話はつきものである。

例えば、
ミッキー・ノラの場合、
小鳥を観察していたこともあるが、
やはり、
食べた方がいいだろう、

食べたと言われている。

理由は
鳥はピヨピヨ鳴くし、
美味しそうだったから、と
言われている。


また、
朋友パスツールとは
ワインの教養のなさで、
疎遠になったと言われている。


ミッキー・ノラは羊飼いの
貧しい家庭に産まれ、
ワインなど飲んだことがなかった。

一口飲んで、
クダを巻き、
パスツール家の床に転がり
寝てしまった。


『あれ、ここはどこだ?』

夢想家 579-1 ky ネズラー通信(C)


『ミッキー・ノラ先生、
 お帰り下さい。』

『誰だ、オッサンは?』

『私はパスツール家の執事でございます。』

『?』



こんな調子のミッキー・ノラだが、
好きなことを続けることで、
偉業を成した。

現代の
動物行動学の基礎を築いた。

やはり
偉人なのである。





(このお話は
 タイトルの通り夢想家であり、
 テーマの通り、ねこのおはなし、です。)


(つづく・・・)
夢想家552 ky ネズラー通信(C) 山本京嗣 作品

シャーペンB。



「ミッキー・ノラ・ファーブル 第一章」



この名を聞いて、
知らぬ人は日本ではいないだろう。

だが、
皮肉なことに
彼が活躍したヨーロッパでは
あまり知られていない
学者、教師、詩人である。


彼を語るには、
彼が遺した偉大な著書、

「ミッキー昆虫記」は外せない。


彼はとても貧しい家に生まれた。

羊飼いの父と
母は地主ではあったが、
実家からの仕送りを受けつつ内職をし、
幼いミッキーを
祖父母の元に預けた。

その原体験が、
彼の
好きだから、
昆虫を観て、
観察をして
本にする、
語り聞かせる、という

現在の動物行動学の基礎を築いた。


彼の貧しさを語るエピソードは多々ある。

あのパスツールと同時代に生きた人だが、
ミッキーは貧しく
ワインの知識などない。

一方のパスツールは、
裕福な家庭で育ちワインの教養があった。

こんな些細なことだが、
育ちの違いで、
彼らは袂を別つことになったともいわれている。

しかし、
パスツールとミッキー・ファーブルは
検体を交換したり、
今で言う
共同研究もしていた。

また
ミッキー・ファーブルには学はなかった。

彼は
今でいうと
小卒である。

そんな逆境にもめげず、

教師となり、
人を照らす道を選んだ
ミッキー・ノラ・ファーブル先生。

やはり偉大だ。

私も貧しい中育った。

自然と彼の人生を
一緒に歩みたくなった。

万学の人であった
ミッキー・ノラ・ファーブルを偲ぶため、
彼が活躍していた地の一つである、
モンペリエに私は移動した。

陸路である。

さて、
街の人たちにインタビューをするものの、
やはり、
彼の「ファーブル」の名を知る人はいない。

地元の図書館に行く。
彼の詩集や戯曲、
また、
昆虫記などがないか調べるためだ。

キュレイターと話す。

彼女は
ミッキー・ノラ・ファーブルについて
知っていた。

『彼はとても貧しかったわ。』
『そうね、
 当時は学問も藝術も貴族のものだから、
 彼が東洋の地でしか
 光を当てられていないのも理解できる。
 本当なら、
 アカデミーが彼に名誉を与えるべきなんだと
 私は思うわ。』



夢想家552-1 ky ネズラー通信(C)

ファーブルの写真を見つけた。

じっと
ありの行列を観察しながら、
時々、
食べている
ミッキー・ノラ・ファーブル。

ハングリーと
好奇心。

それを両立させた立派な偉人である。





(つづく。)