ギャラリストや絵画の存在意義。 | ネズラー通信編集部のブログ

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時間にしたら、
数分の作業です。

で、
3,000円から、と言われたら、
皆さんはどう思うのかな。

個人的には、
描き手さんには、
1,500円以上、5,000円くらいは
支払ってあげて欲しい。

理由は
世界で「一点もの」だからだ。



少し話は飛ぶが、


恩師が自宅を改装して
定年後(この記事が出るころには動いていると思う)、

ギャラリーをされる。
・絵画
・趣味のバイク
・ダリの版権があるのでダリのもの
・その他、学者の顔もあるのでサロン
・馬主でもあるので、馬の話もできそうですね。

僕に声がかかったのは、
結構前だ。
2年くらい前かな

「俺、60で、今、アルバイトで教えてるけれど、
 定年後ギャラリーしたいんや。」(信州弁で)

「そこで、俺は山本に目をつけた訳だ。」

「お前、アートやっているだろ。
 抽象画。」

(心の中で、
 「何かわかるものは抽象画とちゃいまっせ」
 とつっこむ)

で、
先生はペットの絵を売りたいようだ。

そして、
こんなことも語っていた。

俺ももう60歳を超えたらな、
人を育てたいんや。

十分先生は人を育てている。

医者、歯科医師なんて、
何百人になるんじゃないかな。
獣医師もこっちは、
6-7割は試験だけ合格して、
やってない人の方が多いから、
100人程度かな。

文転して弁護士なんて変わった後輩もいる。

皆さん
絵画を買われたことがあるだろうか。

普通は額装はしていない。
ただの紙や、ボード、カンバスを渡されるだけ。

額がまた、
数千円~数万円とかしてきて、
すごく高額になる。

材料も、
コットン紙とか、
絵の具とか、
描き手は最初に初期投資するんだけれど、

初期投資できない
僕が大好きな美人画家は、
黒の顔彩で描いている。
安いから。

書籍を出して話題のあの画家も、
インディーズと自らを名乗り、
グループに入ってしまったが、
茶を使っている。
安いから。


19日の話の続きだが、
僕が腕のいい女性画家といった方は、
どんな大きさ、
寧ろ大きさなんか気にせずに、
名刺みたいな小さいところに
描いている。

先生はデカい絵を売りたいみたいだけれど、
人を育てる、
画学生を応援するなら、

先生は儲けちゃだめだ。
先生はトントンでも、
画学生に、
しっかりもうけさせるように、
5,000円以上はしっかり取らないといけない。


それがギャラリー主が画家を育てるって意味だと思う。



イタリアの噴水前で、
画学生が
絵を描いている。
それを地面で売っている。
片言のイタリア語で、
値切ると、
流暢な英語で返ってきた。

「僕は画家なんだ。
 この絵は世界にたった一枚なんだ。
 値段を下げることはできない。」


大切な何かを思い出した。