私だ。出不精となりつつある鼠である。
そんな訳で鉄分も不足してきたので、重い腰を上げて遠出を決起。
何処へ行こうかと検討した結果、5年ぶりの北海道とした。
(前回の渡道の様子はこちら)
2030年度に予定されている北海道新幹線の札幌延伸により、
JR北海道から経営分離される区間の現状に興味があったので、
恒例の行脚を挟みつつ、この目で実際に確かめてみるのである。
なお、今回利用の切符。
出来れば特急オプション券は1枚で済ませたかったのだが、
現在のJR北海道で普通列車のみの行程はダイヤの制約が大き過ぎである。
先ずは八戸7:16発の567Mで青森へ向かう。
青森8:49着。
青森駅は跨線橋も新しくなって、展望も良好。
青森9:35発の4626Mで新青森駅へ。
新青森9:40着。ここで新幹線に乗り換え。
新青森9:51発の"はやぶさ1号"で新函館北斗へ。
座席を確保出来たので、軽い朝食を摂る。
新函館北斗10:53着。ここで函館本線に乗り換え。
新函館北斗11:05発の"北斗9号"で長万部へ向かう。
【特急】北斗は常に混んでるイメージなので
自由席を確保できるか不安だったが、運良く座席をゲット!
この区間の函館本線は大沼・小沼や駒ヶ岳、
内浦湾(噴火湾)の海岸線に沿う森-長万部間と車窓が素晴らしい!
函館本線の函館-長万部間は鉄道貨物の大動脈であるため、
経営分離後も鉄路を残すことは、ほぼ決まっているが
旅客営業に関しては函館-新函館北斗間以外の区間は未定で、
おそらく廃止→バス転換が濃厚なため、
この車窓もいずれは見納めになる可能性大である。
長万部12:14着。ここから所謂"山線"の列車に乗り換え。
長万部では1時間程度の待ち合わせ。
山線(特に長万部-蘭越間)は運転本数が少なく、
オマケに接続が悪いのもあって乗り鉄泣かせの区間である。
長万部駅も駅前から海が薄っすら見える程度に海岸線が近い。
待ち時間を利用して少し海沿いまで散歩。
内浦湾は遠景が陸地に囲まれてるので、巨大な湖の様に見える。
北海道らしい雄大な景色と波の音で、淀んだ心が洗濯されたのである。
長万部駅に戻り、13:29発の2943Dで俱知安へ向かう。
山線の車両は一部を除いてH100形が導入されている。
JR東日本のGV-E400系との共通設計車である。
これまでの車窓から一変して山の中を分け入る。
因みに長万部発車時点で座席は8~9割は埋まっていて、
尚且つ、この日は部活動の大会があったらしく、
蘭越から小樽市の中学生が乗って来て、立ち客も出る結構な混雑となった。
倶知安15:02着。
近年、倶知安町のスキー・リゾートが海外から人気で、
特にオーストラリアからは観光客の他、移住する人も出るなどで
役人や警察官が英語力が求められたり、
リゾート開発も盛んで地価の上昇が続いている等、変化が見られる。
列車内に白人の家族らしき一団が乗っていたのも、その影響かもしれぬ。
…続く