こんにちは、天然アロマ調香師のkeikoです。

 

皇室の歌会始で、

美智子様がお詠みになられた薔薇の短歌を

ご覧になりましたでしょうか?

 

 「今しばし 生きなむと思ふ 寂光に

  園(その)の薔薇(さうび)の みな美しく」

 

(一夕、御所のバラ園の花が、

寂光に照らされ、

一輪一輪浮かび上がるように

美しくさいています)

 

日本原種の”ハマナス”や”ノイバラ”は、

「うばら」「いばら」と呼んでおりましたが、

漢字の薔薇は、

中国語から入り音読みで

「そうび」「しょうび」と呼ばれており、

古今和歌集では「そうび」と

詠まれていたそうです。

 

Rosa chinensis petals.jpg

Rosa Chinensis  

 

 Rosa rugosa Tokyo.JPG 

  ハマナス

 

ロサ・ダマスケナ

     Damask rose

 

今、私たちがイメージする

西洋のバラ(モダン・ローズ)は、

実は、中東に由来する

ダマスクローズなどと

アジア原産の野生の薔薇が

交配されて出来上がったものです。

 

他国から入ってきた「そうび」と

美智子様の境遇が重なって思えるのは、

深読みしすぎかしら。

 

そして、御所のバラ園では、

どんな香りがするのかしら、興味ありますよね。