皆さん週末はいかがお過ごしですか?

 

私は、新たに始めた(EDIXの会場で必要だと思い立った)EdTech Sommelierの仕事で木曜日から昨日まで地方に出かけていました。

 

ご当地の色々な方々(教育委員会や学校、塾等の関係者の方々)とお会いし、ご挨拶をさせていただいていました。

 

このような方々との会談で、教育事情に精通しており、ITを始めとした新しい技術に対する鑑識眼をもち、先見性も備えている人材は希少だというお話を伺うことが多く、ACTSOプロジェクトの基礎となる資金を集めるためのブースターとして、EdTech Sommelierは非常に有望であるという感触を得ました。

 

新しい週にはまたもや東京ビッグサイト(ではなくて)の至近距離にある東京ファッションタウンビルで行われるNew Education EXPO(NEE)に参加し、意識の高い教育関係者の方々とお話しできる機会を得たいと思っております。

 

 

EDIXとNTWに参加して既にかなりの情報を得たのにまた次ぎか?と思われるかもしれませんが、最新のコンピュータサイエンスの技術を使って、ちゃんと情報は整理しています。具体的にどうやったかは企業秘密です(笑)。

 

ただ主催者が気を利かせて私がNTWで参加したカンファレンスの資料を送ってくれたので、一言、触れておきます。

 

あるカンファレンスのテーマで「勝ち筋」というワードをうたったものがありました。「勝ち筋」とか「最善手」とか言っている段階で日本はだめだなと暗澹たる気持ちになりました。日本の従来の教育システムの中で競争し、偏差値やランキングに拘る悪習が身についてしまっているんでしょう。私の海外の友人でそこそこ成功をおさめている人たちは、1番とか2番とか気にしていないんですね。誤解しないでください、1番でなければいけないのですか?と国会で発言した議員の発言とは趣旨が違います。私の疑問はある技術がどのように人々の生活をより良いものにするのですか?というところにあります。海外の友人たちが、異口同音にいうのは、これをやったら世界が、あるいは地球がよりよくなるということであり、実際そのような視点をもっていることです。もちろん目先の利潤を追求することも出資者への還元として考えなくてはいけませんが、それだけしか見えていないのではありません。

 

ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズ、ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン、最近ではイーロン・マスクといった人たちは、その言動に賛否両論はあるものの、世界を見据えて高い理念の下に活動し、私たちの生活を一変させました。年齢がばれますが、メーカーによってOSが違うためパソコンを扱うのが非常にやっかいだったのをMS-DOS(これには何か裏があるような見解があるのを承知していますが)を打ち出して、どのPCでも同じように操作するようにできたのはビル・ゲイツの偉業でしょう。Apple Macintoshが出たときには衝撃をうけました。これを言葉を選ばずに言えばパクったのがWINDOWSでしょう。Googleが無料で提供しているサービスを使っていない人はおそらく先進国と呼ばれる国々では僅かでしょう。そして、人類が火星に移住することができれば、地球だけにとどまるよりも種が危険にさらされる可能性を減らせると本気で考えて、着々と手を打っているのがイーロン・マスクです。

 

このような人々は、1番とか2番とか、勝つか負けるかとか、そういう動機づけではなく高い理念の実現という非常に大きな動機に駆り立てられているのだと思います。国がどうとか、収益がどうとかそういう狭量なことは考えていません。

 

日本は視野狭窄に陥ったため、携帯端末市場では、完全に「敗北(彼らがもっとも嫌う言葉)」したことを忘れたのでしょうか?NOKIAやSAMSUNGにやられてしまっていました。ほとんどの日本企業は、国内のことしか考えられず、長期的なスパンでの目標とか理念がないからです。また国の政治家や官僚たちも同じです。ホリエモンさんのロケットに20億円の給付金を与えている一方で、人類のための医学進歩に大きく貢献した山中伸弥先生はなぜ研究資金をネット等で皆に求めなければいけない研究環境に置かれているのでしょう?誤解を招くといけないので一応申し上げておきますが、ホリエモンさんが嫌いなのではありません。むしろ好きだと思います。彼は北海道の田舎町に雇用の場を創出なさった、多くの支持者に対して素晴らしい発言をされているのも知っています。しかし、彼がロケット開発を始めたいなら、JAXAと協力して動くべきなのです。技術が蓄積されているからで、そこに民間の起業家が絡むことによる化学反応の方が、独自で進めるよりも成功する可能性が高めるからです。

 

彼はイーロン・マスクにはなれません。

 

全然一言じゃないじゃん!