パークシティ新浦安(以下略;PC)建物概要
世帯数 :258
建物棟数 :4
竣工年 ;2003年(竣工後8年経過)
11日の震災発生直後からの復旧経過。
12、13日
PCの敷地からシンボルロードまでの
下水本管への接続図面を入手、確認
14日 下水本菅へのバイパス接続工事を実施
15日 上水道復旧
17日 下水本管接続状況の確認
20日 試験的に一部の棟での入浴を実施
し排水量確認と共に下水本管への
汚水流入量を確認。
その後は排水量を厳密に計算・集計した上
で4棟の入浴ローテーション計画を綿密に
打ち合わせ、4日に一度の入浴が可能に。
↓
排水総量の状況をみながら全戸で2日に
一度は入浴可能なローテーションを設定。
↓
26日からはフルローテーションでの入浴を
試験的に実施。
↓
現在は全戸入浴が可能な状況。
上記の経過で特筆すべきは以下の点です。
・市の復旧作業を待つのではなく、防災部
が独自に市から建物⇔下水本管への
配管図を入手し迅速な復旧作業を実施した点。
(仮配管を確保し排水が可能な状態に復旧)
・258世帯の全てで災害復旧に関する情報
共有が出来ていた点。
・下水道の処理能力を算出し、排水状況も
一時間ごとに計測する事で的確に排水量
をコントロールし汚水逆流を防止出来た点。
・防災部(ボランティア)への参加が自発的に
行われ必要な人員が継続して確保出来た点。
(災害発生直後~現在も継続中)
・すでに半年前から災害を見越した防災
計画を策定していた点。
・今回の被災経験を活かした、更に高度な
防災計画を既に策定し始めている点。
五十川会長の強力なリーダーシップと併せ
全居住者参加型の復旧体勢により災害を
乗り越える事が出来た素晴らしいケースです。
お話を伺う中で強く感じたのは正確な情報
共有があったからこそ信頼感を持って全員
参加型の復旧活動が遂行出来たという事です。