先日、高校時代のバイト先のI社長から連絡を頂いた。(一族で飲食店を経営なさっていて当時は店長と呼んでいた。)


「小澤ぁ。家探そうと思ってるから一度店に顔出してくれる?」


「わかりましたー。なるべく早めに顔出します。」


先週の金曜日にK社長とドリンクミーティング(笑)の予定が入ったので「行きたい店があるんだけど・・・」と申し出たところ快く快諾して頂いたので、I社長のお店にお邪魔することになった。


I社長のお店は横浜の東口にあり、1階は居酒屋(そば、うどんを自家製で製麺しこれが好評らしい。)・2,3階はダーツバーを営業している。私がバイトしている当時はチェーン系の居酒屋だった。バブル真っただ中だった事もあり、毎日のように厨房はてんてこ舞いの大忙しだった。


3年くらい経つのだろうか・・・。こちらで当時のバイト仲間の同窓会があった。エッと驚く変わり様の人もいれば、全く変わらない人もいて楽しい時間を過ごさせて頂いたが、やはり当時お世話になった店長のお兄さん(長兄)も出席していた。


店長のお兄さんはマスター(何でマスターなのか聞いたことあったっけな?まぁマスターって風貌の方だった。)と呼ばれていて、当時たいへん可愛がって頂いた。ぴんから兄弟の宮史郎(俺も古いな・・・汗)に似た風貌からは想像できない優しいおちゃめな人だった。


そのときマスターが不動産屋をやっていることを初めて聞いた。


「小澤。俺さ今、不動産屋やってるんだよ。小澤ずーっと不動産屋だよな?不動産屋としてはお前が先輩だな。」と名刺を頂いた。名刺は○力団系にありがちなデザインで「マスター。マスターの風貌でこんな名刺渡したら企業舎弟に思われちゃいますよー。」と毒舌を吐いたが笑っていた。今度仕事で取引しましょうよ、と約束をして別れたのだったが約束が果たされることは無かった。


それから半年もしないうちにマスターがお亡くなりになった事を、同窓会に出席していた同僚から聞いた。同期会当時もゲッソリと痩せていて店長からも“もうそんなに永くないんだー”のような話は聞いていたのだが・・・一度お取引をさせて頂いて、成長した自分を見て頂けたら・・・なんとも寂しい気がした。


マスター。安らかに眠ってください。