【商工会議所によばれる講師になるには 028】
以前この連載で「普段からコンタクトをこまめに」、「情報交換のために定期的に接触を」と記載しましたが、これがなかなか難しいですよね。
用もないのに訪問なんて、そんなの誰にとっても気が重いことでしょう。
しかしエージェントが、すでに講演した講師の訪問を嫌がることはありません。
ここはぜひ強調しておきたいところです。
エージェントは講師のことを知りたいし、その講師が行なうセミナー現場の雰囲気も知りたいのですが、なかなかその機会がありません。あなたのほうからやってきてくれれば、助かることこの上ないのです。
そう言われてもなかなか足が重いもの。では、訪問する理由をわざわざ作ってみてはいかがでしょう。理由があれば、ずいぶん前向きに取り組めるのではないでしょうか?
① 「たまたま近くに来ましたので……」「たまたま近くに行くことになりましたので……」
② 「最近行なったセミナー(自主セミナーでも商工会議所でも)の現場の雰囲気、参加者の意向、最近の商工会議所の傾向変化をお話ししたいので、ぜひ情報交換を……」
③ 「新しいセミナー企画書を作りましたので、一度ぜひご説明にあがりたく……」
私がよく使う手は①ですが、結局そこで話す内容は②ですね。
「最近どうですか」「最近ウケがいいのはどんなセミナーですか」といった質問を交えながら、「そうそう、先日こんなセミナーに参加したら、その講師が面白くて、もしかしてご存じありませんか」「近ごろ私のセミナー参加者からこういう声がよく聞かれるようになり……」といった会話をしています。
「お仕事ください」ではなく、こちらからさまざまなおみやげ=情報を「提供する」つもりになれば、足を運びやすくなるでしょう。
そのためには日々の情報収集が不可欠ですが、セミナーを通じて一旗あげようとお考えのあなたなら、セミナー業界の動向調査も楽しく行なえるでしょう。先方は間違いなく、あなたの情報を「ありがたく」思います。堂々と訪問を!
【著作一覧】
士業のための「生き残り」経営術(角川フォレスタ)
http://www.npc.bz/book4/
依頼の絶えないコンサル・士業の仕事につながる人脈術(同文舘出版)
http://www.npc.bz/book3/
90日で商工会議所からよばれる講師になる方法(同文舘出版)
http://www.npc.bz/book2/90days/
銀行融資を3倍引き出す小さな会社のアピール力(同文舘出版)
http://www.npc.bz/book1