2番目以降は覚えてもらえない | 商工会・商工会議所等からセミナー講師として依頼されるために

2番目以降は覚えてもらえない

よく言われる話ですが、人間「一番」はよく覚えているのですが、「2番」はほとんど覚えている人はいません。

「日本で一番高い山は?」と聞くと誰でも答えることができますが、「日本で二番目に高い山は?」と聞くと、ほとんどの方は答えられないです。

(ちなみに日本で二番目に高い山は、山梨県、南アルプスにあります「北岳」(標高3,193m)です)

 

専門家も一緒で、「○○なら××で一番です」と言い切っている人間は覚えていますが、「何でもできます」と言っている人は印象にさえ残っていません。

 

私は「資金調達に関することなら大阪で一番のコンサルタントです」と言っていました。

日本で一番と言うほど自信がなかったので(今から考えると、大阪で一番というのも、かなり吹いていたとは思いますが・・・)、「大阪」にしました。

「一番」と言いたいのであれば、自分が自信のある範囲まで絞ってもOKだと思います。

 

例えば「北摂地域で一番」であったり、「港区で一番」であったり、もっと絞れば「新橋界隈で一番」でもいいと思います。

頭に残るのは「一番」という言葉。

二番目以降は十把ひとからげになってしまいます。

すなわち、覚えてもらえない。

だからこそ「一番」と言える何かを持っておくことが必要になってきます。

 

先日、「ヒガシカワさん。事業承継に関するコンサルティングなら、東京で二番目です」

と言い切っているコンサルタントの方に会いました。

「二番目とはめずらしいですね。一番は誰ですか?」

と尋ねたところ、

「それは知りませんが、一人ぐらいは私よりよくご存知の方がいらっしゃると思っています。だから2番目なんです」

と堂々と答えられました。

あつかましいのか奥ゆかしいのかよくわかりませんでしたが、わざと「二番目です」というところが印象に残りました。

 

もしかして、彼の策略にまんまとはまりましたかね?