2011/11/2

日本非抜歯矯正研究会総会にご参加いただきました皆さんへ

10/30-11/1にかけて開催されました第17回日本非抜歯矯正研究会総会にご参加いただきました皆さん、講演をいただきました先生方、運営にご尽力いただいたコアメンバーおよびサポートの先生方、司会をお願いした医歯薬出版の石飛さん、出展業者の方々、受付等を手伝ってくれたイースマイルのスタッフ、様々なやりくりをしていただいた服部さん、そして、会場の融通をきかしていただいたホテル紅葉様、この度、無事に会を終了することができましたことをご報告させていただくとともに、あらためて厚く御礼を申し上げます。

今回は、出版記念講演も併催し、約100名の方にお集まりいただきました。研究会会員のみならず、私の先輩や後輩の先生方、Facebookで知り合いになった先生方にもお集まりいただきました。

出版記念講演では篠原先生が、どのようにMOOに引き込まれて行ったのか?について、私が、MOOを通じて学んだ、診断・レベリング・ゴールについて、賀久先生が、これまでの歴史と御縁への感謝を中心に話させていただき、改めて、このテクニックを通じて私たち自身が成長させていただいてきたのだということを実感いたしました。特に賀久先生には直前にお母様を亡くされるという大変な状況の中での講演でした。心よりお悔やみ申し上げるとともに、そのような状況でも講演に駆けつけていただいた事に感謝申し上げます。 親から子へ、またその子へと、よりよい世界を作っていくということが私たちの責務です。私たちは、たまたま縁あって矯正という世界に身をおいていますが、その中で私たち一人一人が何を出来るのか、後の世界をよりよくするためにどんなことができるのか深く考えさせられる、忘れ得ぬ講演会となりました。書籍の方も辻井書院さんにご用意いただいた50冊が完売し、さらに配送で予約された先生もいらっしゃるとのこと。お買い上げいただいた方々には本当に感謝申し上げます。

続く総会のメインテーマは『MOOのクオリティ』とし、単にMOOの技術だけでは本当のクオリティはえられないということで様々な分野からの専門家をお呼びいたしました。

歯周病医の浦野先生には、予防とは何か、メンテナンスとは何かという基礎的な話から最新のPAOOの話題までまとめていただきました。ほとんどの矯正歯科医が知っておくべき事なのにも関わらず、知らなかったことだと思います。

ほめ達!、西村先生には、専門外にも関わらず、矯正治療の本質を、「人生を変える」ということであると見通され、矯正治療はその人の光り輝く部分を発見して磨き上げるというほめ達の精神に通じるということを、見事なまでに解説されました。矯正治療に関わるドクター、スタッフ全員が、人生を光り輝かせるお手伝いをしているんだということをあらためて『発見』させていただけた素晴らしい講演でした。

台湾のLiaw先生にはスクリューを用いたTotal Arch Distalizationの素晴らしいケースをたくさん見せていただきました。今後ともに情報交換をしてお互いのよいところを吸収し、進化して行こうと、しっかり約束いたしました。

また、今回初めての試みとしてスタッフだけのミーティングを企画しました。とてもアクティブなディスカッションが出来た、勉強になったと、参加した他院のスタッフの方々からも感想をいただいています。矯正治療のクオリティはドクターだけでは決してよくなるものではありません。今後もこうした機会を設けて行くことができればと思います。

私事ですが、今年は私がイースマイルを開業して10年の節目の年でもあります。そのごく初期から一緒にイースマイルを支えてきてくれたスタッフの渡邊は、この大会のプレゼンを最後に退職してアメリカに行くことになっています。経営者としてのドクターでしたらわかると思いますが、時にぶつかったりしながらもお互いに成長してきたスタッフが去って行くのはとても寂しい事です。しかしそれも含めて歴史を刻んで前進するという事なのだと思います。

いろんな意味で、忘れ得ぬ大会となりましたが、矯正治療は変化と成長を楽しむプロフェッションです。変化を恐れず、成長を楽しみ、また来年もさらにパワーアップした皆さんとお会いできる事を楽しみにしております。



非抜歯矯正治療出版記念講演会、第17回日本非抜歯矯正研究会総会 大会長 有本博英

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