―ぼくの夢には色がない。匂いも、感触も―
「今起きたのかい?田辺アキヒコ君」
イツキという男がそう言った。
ぼくは何て言っていいか分からなかった。
「…はぁ」
ぼくはそう言って相手の反応を伺った。
明らかに向こうは僕を知ってる。
「え~っと、すいませんがどちら様でしたっけ?」
自分から掛けておいてマヌケな質問だが、そう聞く他なかった。
「はは、君が知らないのも無理はないよ。だって会ったことないんだから。」
イツキは笑いながら答えた。
「はぁ?」
ぼくの声は裏返っていた。
「で、でも、あなたの番号と名前がぼくの携帯に登録してあったんだけど?」
「あぁ多分、川本クンがやったんじゃないかな?僕は彼女の連絡係だから、君から連絡があったら伝えるように言われてるからね」
「川本?ユミのことですか?ユミと知り合いなんですか?」
「まぁね。彼女は今“EAST”にいるよ。今からでも行くといい。それと…」
と、イツキが何か言いかけた所で電話が切れた。 気になったので掛け直してみると、もう二度と繋がらなくなっていた。
「お客様のお掛けになった電話番号は、現在使われておりません…」
「何だよ!今まで通話出来たのに!」
ぼくはパニックで興奮気味に言っていた。
「チッ、変だ…」
少し冷静になってから呟いてみる。
ぼくが眠っている間に何かがあったとしか思えない。
国広イツキ…一体どういうヤツなんだろうか?
それと、ユミはEASTに居ると言っていた。
EAST…ずっと前に佐志田たちとよく待ち合わせに使ってた喫茶店だ。もう2年も行ってない。
ぼくは着替えて外に出た。
既に雨は止んでいたが、濃い霧が出ていて街が薄暗く見えた。
…つづく。
「今起きたのかい?田辺アキヒコ君」
イツキという男がそう言った。
ぼくは何て言っていいか分からなかった。
「…はぁ」
ぼくはそう言って相手の反応を伺った。
明らかに向こうは僕を知ってる。
「え~っと、すいませんがどちら様でしたっけ?」
自分から掛けておいてマヌケな質問だが、そう聞く他なかった。
「はは、君が知らないのも無理はないよ。だって会ったことないんだから。」
イツキは笑いながら答えた。
「はぁ?」
ぼくの声は裏返っていた。
「で、でも、あなたの番号と名前がぼくの携帯に登録してあったんだけど?」
「あぁ多分、川本クンがやったんじゃないかな?僕は彼女の連絡係だから、君から連絡があったら伝えるように言われてるからね」
「川本?ユミのことですか?ユミと知り合いなんですか?」
「まぁね。彼女は今“EAST”にいるよ。今からでも行くといい。それと…」
と、イツキが何か言いかけた所で電話が切れた。 気になったので掛け直してみると、もう二度と繋がらなくなっていた。
「お客様のお掛けになった電話番号は、現在使われておりません…」
「何だよ!今まで通話出来たのに!」
ぼくはパニックで興奮気味に言っていた。
「チッ、変だ…」
少し冷静になってから呟いてみる。
ぼくが眠っている間に何かがあったとしか思えない。
国広イツキ…一体どういうヤツなんだろうか?
それと、ユミはEASTに居ると言っていた。
EAST…ずっと前に佐志田たちとよく待ち合わせに使ってた喫茶店だ。もう2年も行ってない。
ぼくは着替えて外に出た。
既に雨は止んでいたが、濃い霧が出ていて街が薄暗く見えた。
…つづく。