‐雨音がする‐

ぼくはその音で目が覚めた。
窓を開けて外を見たら、街には傘をさしてる人達が見えた。

今日は何日だろうか?

携帯を取出し、確かめようと開くと着信履歴が3件入ってるのに気が付いた。
―ユミからだった。

日付は16日の午前2時に1回、それから1分置きに2回入ってた。

今日の日付を見てみる。

日付は20日なっていた。
「あれから一週間もか…?」

一週間も眠り続けていたらしい。

記憶がないと言った方が正しいのか、一週間も眠り続けるなんてまともじゃない。

普通の人間ならそう考える。
でも、ぼくは驚かない。
2年前から、これと同じ事が何度もあったからだ。

そう、2年前の《あの日》から、ぼくの身体には何かが起きている。

覚えているのは夢。

蝶が飛んでいる夢。
あるいは、蝶が飛んでいる夢を見ている夢。


…つづく