主人公、森の中で眠ってしまって大丈夫なのか?ご安心を、妖怪に食われました。
大丈夫だ、問題ない・・・と言うのは冗談です、ちゃんと助かりました、助けられました。
森の中で眠っていたが、たまたま偶然通りかかった人間に助けられました
その人間がどこの出の者かは知らないが、とにかく助けられました
主人公がぐーすかぴーすか寝てる間に運ばれて助けられました、決して誘拐とかではありません
空に月が上る頃に森で眠っていた筈の主人公が目を覚ました・・・
「ふあぁ~・・・・・・ふぅ」
上半身を起こして、欠伸を一つ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
今ある状況が把握出来ず固まる
アレ?ここどこだ?俺は確か森の中で眠っていたはずだ
なのに何故こんな所へ?おかしいぜオイ、無意識の内にワームホール開いたか?
いやいやそんな馬鹿な、俺が意図的に出さなきゃ出ることはねぇぜオイ。
誰かこの状況に説明を求む、誰もいないけど・・・・・・
彼が目を覚ますと、まず知らない部屋にいた
彼には毛布が掛けられていた
部屋は何もなく、非常に殺風景だった
窓を覗いてみると暗い
空を見上げると月が浮かんでいる
「・・・・・・どこだよ、ここ・・・・・・」
本当にここはどこだ?俺はそう思い、体を起こす
何やら奥から話声が聞こえる
彼は息を殺し、音を立てずにそっと扉に近づき
そっと扉をちょっと開ける・・・
「だからあの男が、―――――で―――したんですって」
「・・・それは真か!?」
「この目で見たんだから間違いありません!」
「ううむ・・・にわかには信じらんが、お前が言うなら本当じゃろうのぉ・・・」
「あっしだって信じられやせんぜ・・・・・・」
「しかし、それなら―――――にいる――――を倒せるのでは?」
「ですが相手はあの―――にいる――――ですぜ?勝てるんでしょうかねぇ?」
「勝てる、でなければあんな森で寝るなどと言う戯けた事など出来まい」
「・・・確かに、もしそれが可能なら、他に―――の―――の阻止だってできる・・・」
「確か、―――の―――が帰るのは一週間後じゃったな」
「――――の阻止は後で、まずは――――の始末からしてもらいやしょう」
「しかし、その男はやってくれるじゃろうか?」
「きっと大丈夫でさぁ・・・あの男は絶対にやってくれますよ!」
「・・・・・・・・・・・・・・だといいがの・・・」
声の主は二人、一人は若者のちょっぴり高い声が、一人は老人の渋い声が聞こえる
一体何だ?何を話している?始末?阻止?コイツ等何を言っている?
一週間後に帰る?誰が?恩だと?冗談じゃねぇ
テメェ等が勝手にやった事だろうが、誰が助けてくれなんて言った?
奴等が何を言っているのか分からず、俺は混乱した・・・が、話から察するに
どうやら、俺の能力を利用して何かをしたい様だ・・・しかし、残念だったな
俺は利用される事が嫌いでな、誰の指図も受けん、俺は俺の心の命じるままに動くのさ
と言いたい所だが、その頼み事を聞いてやらない事も無い
誰の始末かは知らんが、相当強いんだろうな?
何を阻止するのかは知らんが、相当面白いんだろうな?
始末する相手が弱かったり、阻止するものがつまらんものだったとしてみろ
テメェ等の命が無いと思え、命乞いしても聞く耳持たん
頼みは聞いても、それに伴う「楽」でなければ存在を消す、そう言う考えで終わらせた
俺はそっと扉を閉めて再び毛布の中に入る
眠くは無いのだがなんとなく布団へと戻ったのだ
そう、特に意味は無くなんとなく・・・するとある目的を思い出した
「あ・・・都ってどこにあるんだ?」
周りにとってはそんなどうでも良いを思い出す
しかしこれは、彼にとっては非常に重要な事なのだ
どんなに楽しい場所なのかと言う期待をして都へと旅していたのだ
なのに起きてみれば都なのか分からん家の中、いや、本当にここどこ?
いいや、考えるのがめんどくさい。俺は考えるのをやめて眠りについた
翌朝・・・彼は目を覚まし、すぐに体を起こす
昨日はアレだけ眠っていたのか、眠気が全く無い
「さて、今日がその誰かさんが帰る日でそれを阻止しろって言うんだな?」
彼は指をパキポキ音を鳴らし、手を握っては解いてまた握っては解いてと
二度繰り返しまた拳を握る、そして最後に拳と拳をぶつける
「よし、体の調子は良いようだな」
その後に軽く一息つくと、突然前の扉が開く
目の前には少し痩せている感じの若い男がいた
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・誰てめぇ」
主人公の第一声がまずそれである・・・挨拶以前にまず誰てめぇ
名前を尋ねるにはまず自分からと言うのが礼儀だが
そんなのお構いなしにまず最初に誰てめぇとはなっちゃいない人間だ。
「おぉ!旦那、目が覚めたんすね、おはようございます」
男はその場に正座して頭を下げる
旦那・・・?それって誰?まさか俺?いやいやいやいや・・・
「それで、誰てめぇ・・・後、ここどこだ」
「あっしですか?あっしは留吉(とめきち)と申しやす、ここは茶屋でさぁ」
「ふ~ん・・・・・・」
留吉は丁寧に答えるも、遊吾は全く興味を示していない
聞くだけ聞いといてそれとかこんな主人公あっていいはずがない
「そう言や、俺にどこぞの知らん奴の阻止やら始末やらを頼みたいんだったな?」
「っ!!何故、それを・・・・・・」
遊吾の問いに留吉は目を大きく見開き驚く
「いや、盗み聞きをする気は無かったんだがな・・・偶然聞こえたんだ」
「旦那はそれを引き受けてくださるんで?」
「ああ、面白そうだからな」
「ありがとうごぜぇやす!」
留吉は再び頭を深く下げる
「・・・が、条件がある」
「条件?」
遊吾の一言で男は頭をあげ、首を傾げる
「ああ、もしその頼み事がつまらんものならテメェ等の命を奪う・・・それだけだ」
彼は冷たく言い捨てる
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
何を言っているんだこの男はとでも言わんばかりの顔で遊吾を見る
「始末する相手が弱かったり、阻止する相手がつまらん奴だったら
その頼み事をすぐに破棄し、テメェ等の存在をこの世から抹消する」
「ちょ、ちょっと待ってくだせぇ旦那!何でそうなるんすか!?」
「テメェが勝手にここへ運んで来ただけだろうが、俺は助けてくれなんて一言も言ってねぇ」
「確かに、旦那から助けてくれなんて言われた覚えはねぇでさぁ・・・
けど、あんなとこで寝てたら妖怪に食われますぜ!?」
「食われたら食われたでその時だ」
「なっ!?です――」
バッと留吉の前に手を出す
「俺は俺の心の命じるままにしか動かん!!」
留吉の言葉を遮り、彼は自分の意思を示す・・・はた迷惑な意思である。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
それから二十分ぐらい経つと、奥から渋い年寄りが現れた
「留!こんな所で何をしておるか!!」
「お、親方!!」
「・・・・・・誰てめぇ」
はい来た、主人公の見知らぬ相手に対するお約束の第一声
「誰てめぇじゃと?この小童、誰に口を聞いておるんじゃあ!!」
主人公の口の利き方に怒りを覚える老人
「長生きしたけりゃあ口の利き方には気をつけろや、なぁ・・・爺さんよぉ?」
彼は年寄りに手を出し、黒い球を出す
主人公曰く・これがもう一つの閃いた物で、重力で作り出した球なのだ
ブラックホールの様に飲み込ませる物ではなく、弾丸として打ち出すタイプである。
遊吾の頭の中ではこれを『重力砲』と名付けている、破壊力は・・・お墨付きだ
「・・・・・・・・・・・・・」
老人は黙ってしまう
「んで、誰てめぇ?次は無いと思えや」
「儂は・・・元禄(げんろく)じゃ」
元禄と名乗った年寄りは顔が青褪めていた
「次、ここはどこだ?」
「ここは、都じゃ」
その答えを聞くと、遊吾は口を歪ませニヤリと笑った
「それで、俺に始末して欲しいって奴だ誰よ?」
「ここから少し遠くに離れた場所に向日葵畑がある、そこにいる妖怪を始末してほしいのじゃ」
「そいつは・・・・・・強いのかい?」
「うぬ、儂ら人間じゃあ歯が立たん程じゃ・・・・・・」
「へぇ、そいつは楽しみだ・・・んじゃあすぐに行くかねぇ」
彼は扉を開け、向日葵畑へと向かった
やらないとか言っておきながらやってしまう俺はもうダメだね。うん、ダメだ・・・我慢できん。
次回・黒沢遊吾VS向日葵畑の妖怪さん、お楽しみに
ここでアンケート(&感想+コメ)募集のお知らせ
これから戦う向日葵畑の妖怪さんをどうするべきか?
1・向日葵畑の妖怪さんと恋仲関係を築く(後の争奪戦に参戦)
2・向日葵畑の妖怪さんと引き分けになり、ライバル関係となる(良くて友人関係の可能性)
3・向日葵畑の妖怪さんに徹底的な敗北と恐怖を刻み込む(トラウマを作る)
4・向日葵畑の妖怪さんを抹消する(後に主人公が化け物扱いされる)
5・向日葵畑の妖怪さん・ヤンデレ計画(えっ?)
とまぁ、そんな感じ・・・ガチで!アンケート・感想のコメ募集しています!!!!
何卒、ご協力の程をお願いします・・・m(_ _)m
鬼畜な主人公に走らせるか、フラグ建設一級主人公に走らせるか悩んでる
個人的にはフラグ建設一級の主人公に走らせたいが・・・鬼畜な主人公も捨てがたい
いやホントにガチで!!!コメ募集しております!!!!(゚д゚)
今更だけど、争奪戦の参加者あまりいねぇ・・・文だけじゃん、その可能性低いけど(-.-;)
ちょっぴりネタバレ・・・その向日葵畑ってどこ?
以上