http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131021-00000511-san-bus_all
------------------------------------------------
13年上半期(4-9月期)貿易統計
総輸出額 35兆3199億円 (5期半ぶりの増加):参考 12年度下半期31兆7824億円
総輸入額 40兆3091億円 (8期連続上昇)
差引額 ▲4兆9891億円 (5期連続貿易赤字)
情報参照:http://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/gaiyo2013_4-9.pdf
------------------------------------------------
13年9月期貿易統計速報
総輸出額 5兆9721億円 (7期連続前年比を上回る)
総輸入額 6兆9043億円 (11期連続前年比を上回る)
差引額 ▲9321億円
情報参照:http://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/gaiyo2013_09.pdf
------------------------------------------------
【推定される赤字原因】
・2011年から続伸し続けている原粗油価格・LNG価格の高騰
平成24年度の年間輸入額70兆6720億円のうち上記品目にかけた輸入額は18兆2509億円で実に全輸入額の25.8%強をしめており、この品目の価格高騰は即貿易赤字に直結する。(輸入額の増大要因)
・EUの債務危機を原因とする購買力の減退(輸出額の減少要因)
・中国の景気減退を原因とする購買力の減退(輸出額の減少要因)
・アベノミクスによる急速な円安進行に従い、市場投資が海外資本によって支えられる傾向が強くなった。日経平均の上昇が裏付けとなっている。結果海外資本ベースの資金流動・消費が発生した。
【好ましい要素】
・自動車産業、有機化合物といった分野で円安メリットが発揮され、輸出が拡大した。上半期ベースでは対EU、中国輸出は赤字となっているが、9月度速報では相当改善傾向にある。
------------------------------------------------
では、この貿易赤字は問題でしょうか。問題ではないでしょうか。現時点では大きな問題はないと考えています。
【理由】
・アベノミクスによる株価上昇によって国民全体の消費に使える金額が増加したため、情報機器端末(スマートフォン)などに対する消費が増え、結果輸入超過となっているに過ぎないため。
・輸出産品に関しては堅調な回復が見られるため。今後安定した株価動向が続き、企業の投資マインドが回復、および設備投資・生産拡大を行う体力が回復すれば、輸出額は増加傾向になるはずである。
【対策を打たなければならないもの】
・原粗油、LNGの価格高騰による輸入額増大。これは純粋にエネルギー産出国に日本の資本を流出させているものであり、かつ最もダイナミックに赤字を生む原因である。極論、「日本は再び原発を使います」と宣言し、海外に意志を表明するだけで燃料価格はある程度引き下げされると推測します。その意志がなければこの先結構長いスパンで燃料輸入赤字は覚悟しなければならないと思います。
【結論】
アベノミクスによる経済回復が外資の力を借りるものだとすれば、半強制的に輸入超過状態は続くと思います。ただし、これは日本企業の生産力低下を一義的に表すものではなく、海外投資により資金調達し、生産量を拡大するという状況に変わっただけの話であり、無理矢理貿易黒字を出すために輸入制限、輸出拡大を行えば世界経済の混乱に寄与する羽目になり、結果として全く赤字から抜け出せない状態になる公算が高いです。ですので、現在の政策を貿易解放路線下では、原油価格に焦点を当てて対策すべきと考えます。貿易赤字=国富流出=景気減退、という単純論法だけは成り立ちません。
内容に興味を持っていただいた方は是非ランキングボタンをクリック頂ければ幸いです。
政治 ブログランキングへ

