1999年12月14日(火)

 

昨日の夜、部屋で同じ船に乗っていた旅の達人、川崎さん、3階の柴田君と話をしていると、日本人の女性二人が上海がにのおいしい店を知らないかたずねてきた。

 

柴田君も僕と同じく女の子二人組みのボッタクリについていき、上海がにを食べていたので、僕達は一応上海がにを食べていたのだがあまりおいしいかった記憶は無かったので僕達はおいしい店を教えるほどの知識は無かった。

 

彼女達とは一時間くらい旅の話をした。
彼女達は明日上海雑技団を見に行くらしく、僕がまだ行ってないと言うと、明日一緒に行こうと誘ってくれた。僕はチケットが高そうなので行く気は無かったのだが彼女達の上海に来て上海雑技団を見ないなんて来た意味がないですよという説得に心動かされてしまったのだ。

 

今朝9時30分頃部屋に昨日の女性が部屋を訪ねてきた。
僕はまだ起きたばかりだったのだが10時くらいに何とか部屋を出てチケットを買いに行った。バスでチケット売り場へ行くとちょうど今日の公演があった。


チケットは、30元、45元、60元の3種類があったが安いのはすべて売り切れ、60元の席しか残っていなかった。60元(約650円)といえば1泊分の宿代に匹敵する。

僕は迷ってしまう、今の僕に、60元は大金だ。

しかし今日を逃すと、4日後。

女性2人は迷いつつもチケットを買うことにしたので僕もつられて買ってしまった。

 

僕は彼女達と7時に待ち合わせをして別れ、近くにある静安寺の方へ歩いた。
40分くらい周辺を歩き、静安寺を見た後ホテルへ戻った。 

ホテルで一眠りし、バスで公演のある上海商城へ向かった。


上海雑技団は中国でもっとも有名なサーカス団、日本をはじめ世界各国で公演を行っているらしい。僕も、何回かこの名を日本で聞いたことがあったが、まさか本場上海で見ることになるなんて夢にも思っていなかった。舞台は見ていてどきどきするような大技のアクロバットやほのぼのとした陽気な物などバラエティーに富んでいる。芸の難易度と成功率を考えるとどれも相当の年月と、訓練を要していることがわかる。芸はほとんど小学生くらいの子供がやっているのでさすが中国とついつい感心してしまった。

 


60元はちょっと痛かったが見てよかったと思えるもので僕は満足した。


ホテルに戻るとドイツ人のフランクが新たにこの部屋にきていた。

早速、軽い挨拶を交わし、寝ていた川崎さん、旅の達人も交えて彼の話を聞いた。
フランクはドイツからシベリア鉄道でロシアを周って北京から中国に入り中国を周って今日上海に着いたところだった。
旅の予定は半年から一年と僕と同じくらいの予定だった。
しかし僕の旅のプランを言うと彼は一年じゃ無理だという。
僕もひそかにそんな気がしていたのだが・・・。